MechanicalEngineering20エネルギー機器(ガスタービン)写真提供:川崎重工業(株)写真提供:川崎重工業(株)社会インフラ(瀬戸大橋)持続可能な社会を支える「機械」の例次世代生産システム(セル生産ロボット)写真提供:三菱電機(株)写真提供:三菱電機(株)Faculty of Engineering / Graduate School of Engineering / Kobe University機械工学科における学修目標は、将来の科学技術および基幹産業の基盤となり、人類社会の持続的な発展を実現するために必要な機械工学に関する専門的な知識とそれを支える基礎知識および高度な研究開発能力の基礎を身につけることです。このために、当学科では機械工学に関する講義科目が学年進行に応じて基礎から応用へと系統的に用意されており、さらにはこれらの講義科目を補完するために、実習・実験・演習系の科目が充実しているのが特徴です。これにより、機械工学を考える上で基本となる現象を物理的に理解する能力を養います。また最終学年で行う卒業研究を通して、身に着けた専門知識を使って新たな問題を解決する能力を養います。機械工学専攻における博士課程前期課程での学修目標は、将来機械工学の分野で先導的立場となる技術者・研究者となるために、強固な基礎知識の上に培われた高度な専門知識と研究能力、倫理観を身につけることです。さらに博士課程後期課程では、専門分野での先進的かつ卓越した学術研究を推進することで、国際感覚に富んだ高度な研究能力ならびにその基礎となる深い学識および卓越した専門的能力を修得することを目標とします。このために当専攻では、高度な専門科目のカリキュラムに加え、配属された教育研究分野において独自の研究を進め、指導教員と学生が対等の立場で未知なる対象に共に向き合いながら進める先端研究の臨場感の中で高度な研究能力を涵養します。機械工学科の特色機械工学専攻の特色機械工学科・機械工学専攻持続可能な社会を支えるために「機械」のブレイクスルーに挑戦する18世紀の産業革命以降、「機械」は目覚ましい進化と普及を遂げ、産業の発展の原動力となり、様々な場面で我々の社会を支えてきました。現在では情報化などの技術の進歩に伴い、ロボットに代表される知能機械やネットワークにつながる情報化機械、これまでは考えられなかった極限環境や微細空間で機能する機械など、エレクトロニクス、バイオ、医療などの関連分野とも融合しながら「機械」の概念はさらに拡大しつつあります。機械工学は、このような機械の発展を支えてきた基礎学問の体系であり、「機械」や「ものづくり」に関する様々な技術は機械工学を専攻した多くの技術者、研究者が創意工夫を重ねてきた努力の集大成です。しかし、大量生産と大量消費による産業の発展は、地球規模のエネルギー・環境問題を引き起こすことにもなりました。したがってこれからの機械工学者は、全地球的な視点に立って科学技術の社会的影響にも考慮しながら、安心・安全で環境への負荷の少ない「持続可能な社会」を実現するために、関連する諸問題を解決する使命を負っているといえます。機械工学科/機械工学専攻は、このような「持続可能な社会」を支えるために、新たな技術革新を生み出す「機械」のブレイクスルーに挑戦し続けるとともに、これからの社会の要請に応えられるような機械技術者・研究者を養成していきます。
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