Faculty of Engineering / Graduate School of Engineering / Kobe University33気体・液体・固体の混ざった流れ(混相流)や粘弾性を有する「複雑」な流体、渦・乱れ・波や構造物などを含む「複雑」な流れ、化学反応や相変化および熱や物質の輸送を伴う「複雑」な熱流体現象、環境や人感に関連する「複雑」な熱流体制御などの様々な複雑熱・流体現象は非常に多くの工業分野で複合的に利用・応用されています。当センターは、工学研究科を中心とした横断的な研究グループであり、幅広い分野における複雑熱流体現象に関する研究を統合し、俯瞰的に推進することにより、基盤教育・先端研究の推進と次世代の研究分野の創出を目指します。本センターでは、従来型の建築学、市民工学、機械工学、応用化学といった専攻・分野縦割り的な枠組みを新たな座標軸からの視点で見直し、新しい学術領域を創出することで複雑な熱流体現象に関する総合的な工学的基盤の確立を目指します。また、参画する研究者が連携により、既存の組織からは出てくることのない斬新な技術、産官学連携の芽を築くことにより、革新的な生産、環境、エネルギー関連技術を構築し次世代のサステイナブル社会の形成に貢献することを目指します。超スマート社会では、必要なもの・サービスを、必要な人に、必要な時に、必要なだけ提供し、社会の様々なニーズにきめ細かく対応できることが求められます。これを実現するには、サービスプラットフォームに供することができる新たな価値を創出する基盤技術の強化が不可欠です。当センターにおいては、これまでにないスマートな物質による分子レベルのセンシングからデバイスレベルのセンサー技術の研究開発プラットフォームを構築するため、医学・農学・数理情報などとの異分野融合型研究とグローバルな共同研究を通じてオープンサイエンスを実現します。特に、医療応用、エネルギー利用、極限環境で使用される複合物質・材料に関する基礎研究を強力に推進して、新たな価値の創出を強力に進めます。学内・国内外との積極的な共同研究を通じて目的の成果を確実かつ効果的に達成することを目的の第一とする柔軟な組織の研究センターであり、新たな視点で見直し、先端のスマート物質・材料に関する新学術領域を創出することで神戸大学の強みを一層強化することが期待でき、産官学連携に重きを置く学内の他研究科やセンター群と連携し成果の受け渡しをすることで成果の社会実装に貢献します。複雑熱流体工学研究センター(Complex Fluid and Thermal Engineering Research Center)先端スマート物質・材料研究センター(Research Center for Advanced Smart Materials)
元のページ ../index.html#35