神戸大学大学院 国際文化学研究科 2025-2026
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Invitation日本語サブコース・海外留学研究・教育サポート研究科への招待Coursesコース紹介います。しかしながら、言語の使用実態を調査する際には、実際の言語使用例を量的・質的に分析する必要があります。そこで役立つのが「コーパス」と呼ばれる、書籍や作文、発話などにおいて実際に使用された言語を収集したデータセットです。私は、コーパスを活用し、「英語母語話者はどのようなスタンス表現を高頻度に使用し、どのような文脈で使用しているのだろうか?」、「日本人英語学習者の英語スタンス使用にはどのような特徴があり、どのような教育的課題が存在するのだろうか?」といった様々な問いにアプローチを試みています。そして研究の過程で明らかとなった知見を英語教育に応用できないものかと模索しております。日々の学生生活、特にゼミでは、指導教員の先生による熱心なご指導により、自身の研究に課題を見出すことができ、また、同じゼミに所属する学生と意見を出し合うことで互いの研究の質を高め合うことができます。また、私が所属するゼミには、日本語教育の研究を行っている留学生も所属しており、英語教育のみならず、日本語教育に関して留学生と意見を出し合うこともあります。加えて、定期的に実施される集団指導では、同コースに所属する先生方との議論を通じてより視野を広げることが可能です。このように外国語教育コンテンツ論コースでは、研究を進める上で最適な環境が準備されており、私自身充実した学生生活を送っております。そのようなときに必ず思い出すのが、大学院での学びです。本コースでは、外国語教育分野を満遍なく学ぶことができます。研究に対して具体的なイメージを持っていなかった私も、講義や演習を通じてこの分野の地図を思い浮かべられるようになりました。また、年5回の集団指導によってコースの先生方から頻繁にご助言をいただき、自身の研究テーマである日本人英語学習者の論証文における熟達要因について、多くの先生方に支えていただきながら論文を完成させ、教員としての学術的なアイデンティティを確立することができました。2年間の学びにより、生徒の困難感の解消や授業改善を試みる際に、外国語教育分野の地図を頭のなかで開き、どこに根を張っているのかを考えることができています。また、自身の専門分野となった作文をはじめ、根拠のある自信に基づいて指導することができています。これは生徒との信頼関係にも影響していると感じます。大学院に行かなくても教員になることはできますが、教員としての生き方をさらに充実させたい方には本コースをお勧めしたいです。私たちが言語を使用する際、その内容に対して自分自身の立場を提示したり、主張の強弱の調整をしたりするといったスタンス表出がごく自然に行われます。現在私は英語のスタンス表出に着目し、英語母語話者や日本人をはじめとした L2英語学習者によるスタンス表現使用に関して調査・研究を行って私は中高一貫校で英語の教員をしています。授業中、複数の生徒が同じ箇所で同じようなエラーを起こしていたり、習熟度によってつまずきに傾向の違いがあると感じたりします。また、授業がうまく生徒の英語習得につながったと思うときもあれば、失敗したと思うこともあります。特に英語教育において持つ可能性を探究しております。修士課程では、これまで自分が十分に習得していない新しい知識を学ぶ機会が多くありました。その上で、週に一度開催されるゼミにおいて、指導教員の先生方から貴重なご意見やフィードバックを頂くことができ、それにより自身の理解を深めることが可能となりました。さらに、毎月一度、全指導教員と学生が一堂に会する集団指導が実施されており、そこではコーパス言語学、教育工学、音声学、会話分析、歴史語用論など、多岐にわたる分野の先生方と学生が集まり、それぞれの研究の進捗を発表する機会が設けられております。この場では、自分の専門分野だけでなく、他分野の先生方から新たな視点を得ることができ、異なるアプローチからの示唆を受けることで、研究の可能性をさらに広げることができます。また、修士課程の環境は、研究活動だけでなく、学問的な視野を広げる点においても極めて有意義なものでございます。特に、異なるバックグラウンドを持つ学生同士の交流を通じて、各自の研究に対する多様な意見を聞くことができ、それが自身の研究の深化に大いに役立っております。このような恵まれた環境の中で、私は自身の研究を進めております。今後も引き続き、研究を通じて学術的な貢献ができるよう、一層精進してまいりたいと考えております。Kobe University's master's and Ph.D. courses provided me with an excellent environment for developing as a language scholar. The Shudan Shidou (group guidance) process was invaluable to my research, providing exposure to concepts and ideas from a wide variety of theoretical perspectives. Regularly presenting my own work helped me to hone my presentation skills, and the expert feedback I received from the professors and my peers was immensely useful for refining my study. Although completing a dissertation may seem daunting, the clear structure and milestones that this course provides made it easy to stay on track. 私は大学四年間にわたり、「英語」という言語学の専門を学び、その後、修士課程に進学いたしました。そして、修士課程では、言語学の中でも会話分析に研究の焦点を移し、現在は「TRPG」というソーシャルゲームを研究の題材とし、会話分析をレンズとして活用することで、このゲームが言語教育、During my time as an undergraduate at the University of Hawaii at Hilo, I began working as an ESL tutor and discovered that I enjoyed teaching and learning about language. After graduating with a bachelor's degree in linguistics, I moved to Japan to further my education and learn more about second language pedagogy. Following a series of serendipitous events, I found myself in Kobe University's master's program under the guidance of Tim Greer where I began using Conversation Analysis (CA) to examine the interactional practices of language learners.After completing the master's program, I opted to continue furthering my research by entering Kobe University's Ph.D. course where I used CA to examine naturally occurring interaction among language learners and teachers at an English village. Graduate School of Intercultural Studies | 33 では、 導入的な講義を体系的に開講しているので、 2 年間で修士レベルの知識や分析スキルを身につけ、さらに、 博士課程で研究を深めることができます。留学経験者は多いのでしょうか ?在籍中に、 米国、ドイツ、 豪州などで留学を経験した学生も多くいます。また、 韓国で実地調査を行った学生もいました。 院生が留学しても、 指導教員はメールなどで頻繁に連絡をとり、きめ細やかな指導とサポートを提供しています。過去の在籍者には留学生も多く(中国、 米国、モーリタニア等)、 国際色豊かなコースです。修了後の進路状況はどうですか ?教育職への就職が非常に多くなっています。前期課程修了者は、 全国の公私立の高校・中学校の英語教諭として活躍しており、 後期課程修了者は国公私立大学や海外の大学の教員に就職しています。この他にも、 民間企業の海外部門で活躍する修了生もいます。また、 小中高や大学で教員として勤務しながら本コースで研究活動に取り組んでいる学生もいます。Contents in Second Language Education英語以外の外国語教育を学ぶことはできますか ?本コースでは、 英語・日本語・中国語・ドイツ語の研究指導も行っており、 所属学生もこれらの言語を専攻し、 分析しています。 多言語の視点から外国語教育を考えられるのも本コースの特徴の 1 つです。英語教員免許を取得できますか ?学部時代に一種免許状を取得している場合は、博士前期課程で指定された科目の単位を取得することによって専修免許状を取得することができます。また、一種免許状を取得していない場合は、 大学院に在籍しながら学部科目を並行履修して、 教員免許(一種免許状)取得に必要な不足単位を補うことが可能です。学部時代の専門が語学や教育学ではないのですが、 本コースで研究していけるでしょうか ?これまでに在籍していた院生の学部時代の専門は、 言語学・言語教育学のみならず、文学・法学・経済学・理工学などさまざまです。語学力と語学教育への熱意があれば、大学院において新たに外国語教育の研究を始めることも十分に可能です。本コース所属学生からのメッセージ修了学生からのメッセージ飯島 真之さん(博士課程後期課程 2 年)神戸大学大学院国際文化学研究科博士課程前期課程修了研究テーマ:「英語母語話者、日本人英語学習者によるスタンス表出実態の解明と英語教育への応用」齋藤 景子さん(2021 年度博士前期課程修了)研究テーマ:「日本人英語学習者の論証文における熟達要因に関する質的調査」現在、 東京大学教育学部附属中等教育学校英語科教諭李 思帆さん(博士前期課程 2 年)武漢バイオエンジニアリング大学学部卒業研究テーマ:「Interactional…Application…of…TRPG…as…method…in…L2…Learning」Zachary Nanbu さん(2022 年度博士後期課程修了)神戸大学国際文化学研究科博士課程前期課程修了研究テーマ:Second…Language…Pedagogy…and…Use…in…an…English…Village:…Interactional…Practices…and…Sequential…Structure現在、 同志社大学特任助教Q&A

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