先輩達が造り上げた伝統の力あなたの人生において解くべき「論点」は?活動の幅を広げて十分な検討を好調な就職状況 経済学部生の好調な就職の背後には,神戸高商以来の先輩達が築いてきた伝統と実績の力があります。長い歴史を持つ神戸大学経済学部の卒業生の多くは実業界,学界,官界など様々な分野で活躍しています。これらの卒業生をつなげているのが,同窓会組織である凌霜会です。 凌霜会は,経営・法学部の卒業生も加えた神戸高商時代からの同窓会組織です。全国各地,また,海外にも多くの支部があり,例会など積極的な活動を続けています。また,その活動の一環として,大学と卒業生を結ぶ重要な機関誌である会報「凌霜」を発行しています。日本,そして世界で活躍している経済学部の卒業生の緊密な人的ネットワークは,社会で活躍する上で有形無形の財産となっています。(詳細は 32 ページ参照) 神戸大学経済学部の卒業生の就職は,きわめて順調です。しっかりと経済学を身につけた卒業生は,13 ページ別表のように多くの有力企業に就職をしています。このように好調な就職が可能であるのも,経済学部の卒業生の能力が,実業界で高く評価されているからです。ビジネス誌の調査でも,経済学部の卒業生の能力は常に上位にランクされています。 また,「六甲台就職相談センター」では,社会科学系学部の OB・OG が就職相談員として,学生の就職活動の支援を積極的に行っています。就職活動相談卒業生からのメッセージ四国電力株式会社勤務2023 年度卒業東 美帆澤田 修一ボストンコンサルティンググループ勤務 経営コンサルティングの世界では,よく「論点」ベースで経営層の方々と議論します。一般的にビジネス上の「論点」とは,議論の結論を出す上で最も重要な分岐点や題目のことを指します。(例えば「A 社は B 技術を基に新たに米国飲料事業に参入すべきか?」等。)経営層は日々どの論点に対して答えを出すべきか議論し,重要論点に焦点を合わせ戦略的意思決定を行うことで,企業価値の向上を目指します。論点はビジネス上ではよく使われますが,私達の人生においても同様に存在します。例えば,キャリア選択,研究テーマ選択,サークル選択…etc がその例です。大学生活は,様々な経験や学問を通じて自身の論点を探求し,人生における方向性を模索する絶好の機会です。また,神戸大学の特徴として,各業界への就職者や経営者,学者,タレント等,様々な道に進む方が多い大学で,沢山の先輩方に相談ができ,頼りやすい環境でもあります。ぜひ大学生活中に,様々な先輩に話を聞きに行き,自身で考えてアクションしてみてください。そして,それらを通じて自身の人生において解くべき「論点」を探究してみてください。 進路の選択肢が多様化する中で,自分に合った環境を選ぶことは非常に重要です。しかし,就職活動を始める前の段階では,自分の適性や価値観が明確でないことも多いでしょう。だからこそ,幅広い選択肢を考慮することが,自分自身を深く知るきっかけになります。 私自身,公務員,会計士,民間企業への就職など,さまざまな進路を検討し,それぞれに取り組んでみました。その結果,最終的に民間就職を選びました。この経験から,多様な選択肢を試してみることが,どのような環境で働きたいのかを明確にする手助けになると実感しました。 大学生活では,ぜひ多様な活動に参加し,経験の幅を広げてみてください。ゼミやサークル,アルバイト,インターンシップなど,どのような活動でも構いません。神戸大学では,こうした活動の機会が豊富にあり,積極的に関わることで,コミュニケーション能力やリーダーシップといったスキルが自然と身につきます。さらに,活動を通じた人との出会いや情報交換は,進路選択の際に大いに役立つでしょう。 こうした経験は,自分の視野を広げるだけでなく,新たな価値観や可能性を発見するきっかけにもなります。思いがけない縁や経験が,将来の方向性を決める大きな要因になることもあるのです。だからこそ,大学生活の中で積極的に行動し,多様な経験を積むことが,就職活動においても自分にとって大きな強みとなるはずです。夢は叶う,抜群の就職状況
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