International Exchange国際交流オランダ交換留学記神大で留学への一歩を留学が拓く,新たな学問の地平¡Vamos! スペイン交換留学への挑戦胡 若璞金田 大輝山本 燿司齊藤 樹2023 年度修士課程卒業博士課程内部進学西山 慎一 ゼミ所属経済学部4年生松林 洋一 ゼミ所属2024 年度卒業宮川 栄一 ゼミ所属2023 年度博士課程前期課程修了岩壷 健太郎 ゼミ所属協定校への留学協定校への留学協定校への留学協定校への留学が一度もなかったため,留学に対して漠然とした不安があっ 私は修士 1 年目で学力試験の要件を満たし,博士課程への進学目標を明確にしました。その過程で,西山先生や国際交流室の紹介を通じて,ドイツ・ケルン大学の留学プログラムを知りました。西山ゼミでは,一般均衡モデルを応用し,金融政策の実証分析スキルを鍛えられました。この経験を通じて,マクロ経済理論のさらなる深化の必要性を感じ,より高度な理論・実証研究に取り組むことを決意しました。そこで,博士1年後期からケルン大学マクロ経済研究所の Schabert教授と積極的に交流し,その指導を受ける機会を得ることができました。 ドイツ到着当初は言語や環境に不安がありましたが,研究所のフェローたちと親しくなり,ヨーロッパカップ観戦などを通じてすぐに馴染むことができました。お互いに研究テーマについて熱く議論を交わす中で,彼らの学問に対する厳格さと真剣さを強く実感しました。現在,Schabert 教授と共通の研究関心のもと,共同研究を進めています。毎回のミーティングでのブレインストーミングや教授からの励ましが,私の研究への興味と発想力を大いに刺激してくれています。 外国人にあって私は留学生として再び海外派遣の機会を得て,異文化の中で学ぶ貴重な経験をすることは,学生時代の最大の宝物となりました。神大では,グローバル人材の育成を目指し,多様な留学プログラムを提供しています。留学に興味がある皆さん,ぜひこのチャンスを活かしてください! 私は 3 回生の後期に,部局間協定校であるスペインのバルセロナ大学経済経営学部へ交換留学に行きました。私は将来グローバル舞台で活躍するには,どんな環境でも強い自己改革への意志と責任感を持ち,最後まで根気強くやり遂げる力が必要だと考え,敢えて自身にとって全く未知の文化・言語環境であるスペインを留学先に選定しました。バルセロナ大学では,本学部では履修できない分野の経済学の講義を履修し,経済学の専門性を幅広く高めることができました。また,私は 1,2 回生時,学部の IFEEK というプログラムへ所属し,留学前から “英語を” 学ぶ力と共に,“英語で” 経済学を学ぶ力も養っていたため,現地の講義へも柔軟に適応することができました。非学業面では,言語の全く通じないスペイン人 3 世帯家庭の元へのホームステイという,現地に深く入り込んだ生活を通し,豊かな国際性を習得しました。彼らと互いの文化に関心を持ち,言語の壁に苦労しながらも夢中で楽しんだ日々は,かけがえのない思い出です。別れの時にはまたいつか再びこのバルセロナの地へ足を運び,再会を果たしたいと心から感謝の念が湧き溢れました。私は,交換留学は自己成長の場であると同時に,自己探求の場でもあると考えます。そして本学部には,充実した留学制度と,挑戦を支えてくださる温かい環境があります。是非,本学部での交換留学でグローバル舞台へ踏み出し,自らの可能性を広げる挑戦をしてほしいです。私は 4 年生後期の半年間,オランダのフローニンゲン大学へ交換留学をしました。留学先の講義を受けつつ,奨学金の課外活動として自治体・企業・NGO 団体などへの取材も行いました。 留学して一番良かったと思うことは,海外への心理的ハードルが格段に下がったことです。海外で生活すること,働くこと,異文化の中で人と関わること全てのハードルです。これは海外での大学生生活に加えて,オランダやヨーロッパの開かれた文化を実感できたことも大きいです。例えば,知り合いのいない状態から取材を申し込む過程で,多くの団体がメール一本で快諾してくれた経験などです。海外へのハードルが下がったことで,今後大きな決断をする際に海外が自然に視野に入るようになりました。この変化が自分にとって,将来どんな形で現れてくるかはまだ想像もつきませんが,今までよりも可能性が更に広くなったことは確信できます。 神戸大学経済学部には,ヨーロッパをはじめとして様々な国や地域について学べる専門科目があります。留学する前にこうした科目を履修しておくと,現地で見聞きすることを学問的な視点でも楽しめるのでおすすめです。どこへ留学に行くか迷っている方は,これらの科目を受講してから決めるのも面白いかもしれません。また長期留学経験のある教授も多く,きっと皆さんを手助けしてくれます。留学して良かったと本当に思います,皆さんもぜひ。 私は全講義を英語で受ける修士課程のコース,GMAP(現KIMAP)に在籍していました。GMAP の講義では,大半の受講生が留学生であり,2 年間分の留学を経験できたと言っても過言ではありません。 海外留学前は海外に行ったことたのですが,GMAP を通じて多くの留学生と関わる中で自分にもできそうだと感じ,修士 2 回の後期にドイツのマールブルク大学へ交換留学に行きました。この留学の経験から実感したのは,小さな行動の積み重ねが成功をもたらすということです。とりあえずやってみる,イベントに足を運んでみる,頼み事をしてみる。自分にできるか分からない,楽しめるか分からないと思って,機会を逃してしまうのはもったいないです。大抵の場合はなんとかなりますし,困っていたら誰かが助けてくれるでしょう。 神戸大学は,教務や国際交流室のスタッフ,指導教員,留学経験者からのサポートが充実しており,留学プログラムを含め,グローバル人材を育成する質の高い環境が整っています。留学に興味がある皆さん,まずは神戸大学に出願してみてはいかがでしょうか。
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