神戸大学 経営学部 2026
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 ひとの一生は、どの時期もかけがえのないもの。特に大学の時代がいちばんよかったなぁという声をよく聞きます。でも、多くのひとが、卒業後、とても長い時間を、会社という組織で過ごします。これは、人生の中心部分にあたる時期です。人生の中心、1日の中心を過ごす これは、会社に入る前に、会社のことを具体的に知っておくと役立つ、ということを言っているのではありません。大学で経営学を学ぶことを、会社についての実践的知識を身につけることと考えると、大変な間違い。経営学を、会社経営のノウ・八ウの集まりと考えるのもまったくの誤解です。 経営学は、仕事を通して人と人、組織と組織とがかかわりあっていくという、私たちの社会の     現実とのつながりがわかりにくい他の学問分野に比べて、たえず現実との突き合わせがあるから。     にもかかわらす、理論指向は非常に強いから。 理論というと理屈っぽくて、役に立たない会社について、もっと知りたいと思いませんか。賢く、しっかり、心ある生き方をするためにも。ビジネスパーソンとしてうまく生きるためだけでなく、自分の生き方、働き方を自覚的に描ける経営のプロになるためにも。普遍的で重要な側面を解き明かそうとする学問です。例えば、私たちが普段使っている商品の1つ1つ。それらは、そのつくり手から会社の枠をこえて私たちに届く間の、様々な人がかかわった仕事の成果です。経営学を学ぶということは、様々な仕事を通じた関係性について深く考えることにより、私たちの社会についての洞察力を身につけるということです。という響きがありますが、よい理論ほど役立つものだとまじめに考えているのが神戸大学経営学部です。     会社の経営を考えるときに、考慮するべき領域が多様であるため、研究の目が多様な学問分野に開かれているから。 競争に有利な価格の付け方は経済学に、ひとの動機付け(なぜ、がんばるのか)は心理学にかかわり、複雑な経営問題を論理的に解くには数学、実際に集めたデータと理論を結びつけるためには統計学、人々の購買行動を研究しようと思ったらなんと人類学までが経営学に動員されます。ひとには、多様な関心、得意不得意がありますが、多様な学問分野とつながっている神戸大学経営学部なら大丈夫。1「仕事も生活も生き生き」それが見えてくるのが経営学仕事を通した関係性の理解

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