神戸大学 医学部医学科 2025-2026
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医学研究科長・医学部長挨拶医学科長挨拶医学科長勝二 郁夫せてしまう治療薬が開発され、精細で立体的な画像診断が可能になり、侵襲の少ない外科ロボット手術が進歩し、迅速な遺伝子解析と個別化医療が実現されています。AIによる診断の効率化も近い将来に実現される席巻した新型コロナウイルスの流行と後遺症の問題、未知の病原体への対策など、医学上の困難な問題は山積しています。医療が解決しなければならない問題は増加する一方です。そんな時代においても、高い理想を持ち、医師・医学研究者を目指す若者に、是非、神戸大学医学部への進学を目指して欲しいと考えています。神戸大学医学部医学科は、次世代の医学、医療の進歩の担い手となる優秀な人材を育てることを使命としています。21世紀における医学・医療の進歩は目覚ましいものがあります。これまで治療法が全くなかった疾患を治癒さことでしょう。一方、難治性疾患に苦しむ患者さんが多数存在し、高齢化社会、医療資源の偏在化、世界中を12してきました。アドミッション・ポリシーに、豊かな人間性、高い神戸大学医学部医学科は医学教育機関として約80年の歴史を有し、国内外で活躍する優秀な医師/医学研究者を多数輩出倫理観と高度な専門知識・技能を身につけ、そして飽くなき探究心と高い創造力という科学者としての視点を持った医師および医学研究者を育成することをミッションとして掲げています。国際都市神戸に立地する大学として、医学・医療において世界規模の視点(グローバルな視点)を持つことが重要です。また、兵庫県という大きな医療圏の医療を担う国立大学医学部として、地域社会の視点(ローカルな視点)も重要です。医学教育においては、国際性と地域性双方の視点を涵養し、世界・地域の医学・医療に貢献できる医師/医学研究者の育成を積極的に推進しています。神戸大学医学部医学科は、現在、そして未来に亘り、“ひとの命と向き合い、最高の医療を提供する” ことを目標としています。そのために神戸大学から様々な分野でリーダーとして活躍できる優れた医師・医学研究者を育成するために日夜努力を続けています。本学部医学科が目指す使命や理念を理解して、入学後、勉学や実習に勤しむための基礎知識・能力と旺盛な学修意欲を併せ持つ優れた学生の入学を願っております。入学試験では、一般選抜(93名)、総合型選抜(10名)、学校推薦型選抜 [(地域特別枠)(兵庫県養成医師制度)](10名)、および学士入学入試 [(2年次編入学)](5名)を実施しています。本学部医学科における特色ある教育カリキュラムとしては、(1)入学後早期からの医学研究教育、(2)国際性の高い医学教育(国際交流)、(3)地域医療教育・研修、(4)基礎臨床融合教育、などをあげることができます。医学研究教育では、全国に先駆け、1961年から学生全員が基礎医学研究の現場を体験できる“基礎配属実習” を導入しており、現在ではその前段階として“新医学研究コース” も用意されています。さらに、基礎医学研究医養成プログラムでは、基礎配属実習後の医学研究を選択することで継続的に研究に取り組むことが出来る環境が整備されています。MD-PhD コースも設けており、5年次から早期に大学院に進学し、研究活動を継続・発展させることができます。また、本学部医学科は、多くの欧米・アジア諸国の第一線の大学・病院と学術交流協定、学生交流細則を締結しており、5年次には臨床英語研修(米国ハワイ)を、6年次には臨床実習3として海外派遣により海外留学を体験し、国際性を涵養する体制が整備されています。加えて、豊富な地域医療体験プログラム(研修・実習・セミナーなど)が用意されており、地域医療の現場を体験し地域医療につMESSAGE医学研究科長・医学部長・医学科長・附属病院長挨拶

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