神戸大学 医学部保健学科 学科紹介 2025
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私 は 神 戸 大 学 を 卒 業 したのち、研究活動を続けるため神戸大学大学院保健学研究科へ進学しました。現在は博士号を取得し、博士研究員として同研究科に在籍するとともに、米国ハーバード大学へ留学し更なる研究に取り組んでいます。神戸大学の学部時代は、理学療法士になるための国家試験の勉強や臨床実習のみならず、企業や行政で活躍されている理学療法士の方々の講義を聴くことができたり、卒業研究にて理学療法研究の最前線を体験できたりし、卒業後に自身が理学療法士としてどう生きていきたいかを考える機会が数多くありました。私の場合は卒業研究にて基礎研究の面白さに惹かれ、研究の道に進むことを目指し、大学院に進学しました。大学院に進学後、ご指導いただいた先生方の影響で海外留学を志すようになり、その目標に向かって日々、研究活動や学会発表・論文執筆に勤しみました。神戸大学は学部の授業においても実験と考察を行うような私 は 、 神 戸 大 学 を 卒 業 し 、理学療法士免許を取得した後、神 戸 大 学 大 学 院 博 士 課 程 前 期課程に進学しました。修士1年目 は 非 常 勤 と し て 地 域 の ク リニ ッ ク や 施 設 で 、 修 士 2 年 目か ら は 大 学 病 院 で 理 学 療 法 士と し て 働 き な が ら 研 究 に 取 り組み、修士号を取得しました。大 学 院 修 了 後 も 病 院 で 臨 床 をし な が ら 研 究 活 動 を 続 け て います。学 部 生 の 時 は 、 み っ ち り 詰 ま っ た 時 間 割 や 4 年 間 の盛り沢山なスケジュールに驚きましたが、それと同時に、高校までの網羅的な学習とは違い、興味のある分野を専門的に学べることが嬉しかったです。試験は覚える量が多く、難しい内容もありましたが、同期のメンバーと一緒に勉強したり、得意分野を教え合ったりしながら乗り越えることができました。忙しい日々ではありましたが、アルバイトをしたり、ラグビー部に入部しマネージャーとして活動するなど勉強以外にも数多くの経験を得て思い出を作ることもできました。専 攻 の 先 生 方 は 、 様 々 な 領 域 を 専 門 に 臨 床 や 研 究 活動に取り組んでおられることから、各分野における専門技術のみならず最新の知見や研究に関する知識・技術などについても高いレベルで学ぶことができました。また、卒業生の方々も臨床現場から企業、福祉事業、研究施設など様々な場所でご活躍をされており、時に主 体 的 に 参 加 で き る 授 業 が 多 く あ っ た た め 、 大 学 院進学後もそこで学んだことが活きていると感じました。大 学 院 を 修 了 し て か ら は 米 国 へ と 渡 り 、 多 様 な バ ック グ ラ ウ ン ド を 持 つ 各 国 の 研 究 者 た ち と と も に 、 日々刺激を受けながら楽しく研究に励んでいます。私が神戸大学へ入学したのが8年前になりますが、当 時 の 私 で は 想 像 も つ か な か っ た よ う な 道 に 進 む こと が で き て い る と 感 じ て い ま す 。 私 の 学 部 時 代 の 先輩 方 ・ 同 級 生 も 多 種 多 様 な 道 に 進 ま れ 、 多 方 面 で 活躍 さ れ て い ま す 。 理学 療 法 士 と し て の 特性 を 活 か し た う え でた く さ ん の 選 択 肢 の中 か ら 進 路 を 選 ぶ こと が で き た の は 、 学部 教 育 に お い て 様 々な 経 験 を さ せ て い ただ け る 神 戸 大 学 な らで は で あ っ た と 思 いま す 。 み な さ ん も 神戸 大 学 で 多 く の こ とを 学 び 、 自 分 に あ った 道 を 見 つ け て 進 んで い け る こ と を 心 から応援しています。は講師として大変興味深い講義をいただいたことが印象に残っています。理学療法士が活躍できる領域の広さに気づくことができました。私 は 授 業 や 臨 床 実 習 を 通 し て 、 が ん リ ハ ビ リ テ ー ションという分野に興味を持ち、その分野に携わる多くの先生や先輩方と繋がることができたおかげで、現在はがん患者さんのリハビリや研究活動に勤しむことができています。神戸大学は将来の幅を広げることができると共に、興味のある分野を突き詰めていくことのできる環境や人脈に恵まれていると、卒業した現在も常々感じています。皆さんが神戸大学で過ごす4年間は、これまで知らなかったことに沢山出会い、多くの人と繋がり、自分の将来の糧となる日々になることと思います。282025 学科紹介理学療法学専攻卒業生からのメッセージ

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