神戸大学 大学院工学研究科・工学部 2025
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http://www.mech.kobe-u.ac.jp国 際 交 流主な就職先各講座での研究トピックスの紹介専攻カリキュラム研究・実験指導教員とのディスカッション国際会議等での成果発表船橋 駿斗(2019年3月博士課程後期課程修了)修了生からのメッセージ生体内の「流れ」をシミュレートする(熱流体講座 先端流体工学研究分野)複雑な形状の部品を高精度に加工する(システム設計講座 生産工学研究分野)高輝度X線で材料の疲労破壊過程を見る(材料物理講座 構造安全評価学研究分野)ナノスケールのセンサを実現する(先端機能創成学講座 ナノ機械システム工学研究分野)トヨタ自動車 西日本旅客鉄道 富士通 クボタ ダイキン工業 住友ゴム工業 三菱重工業 ダイハツ工業 全日本空輸 キヤノン ヤンマー 村田機械 日立製作所 ファナック 神戸製鋼所 スズキ 村田製作所 三井化学 安川電機 IHI マツダ 日揮 旭化成 凸版印刷 関西電力 パナソニック 島津製作所 大阪ガス ブリヂストン 住友電気工業 川崎重工業 日産自動車 豊田自動織機 セイコーエプソン 京セラ DMG森精機三菱電機小松製作所日本製鉄デンソーダイヘン本専攻では、高度に発展した機械工学の様々な学問領域に関して開講されている講義の中から、専門分野に応じてそれらを系統的に選択・受講することにより、最先端の機械工学の基礎理論から高度な応用に至る広範な知識を得ることができるようにカリキュラムを構築しています。本専攻の博士課程前期課程の大学院生は全員いずれかの研究分野の構成員となり、それぞれがその分野に関する独自の研究を行います。指導教員と学生が未知なる対象に共に向き合い、対等の立場での討論を繰り返しながら推進する先端研究の臨場感の中で高度な研究能力を涵養します。またティーチングア消化管運動の異常は、嚥下障害や機能性ディスペプシアなど疾患の原因となります。口、喉(図左)、胃(図中央)、腸(図右)を計算機上に再現し、大規模数値流体力学シミュレーションによって、消化管運動と食物の流動や輸送との関係を解明します。「工作機械関連の技術力はその国の工業力を表す」といわれ、工作機械技術とそれを支える機械要素技術や運動制御技術、ソフトウェア技術などが産業の根底を支えています。生産工学研究分野では、多軸制御工作機械のダイナミックな運動特性のモデル化と制御技術の開発を進め、加工運動中の工作機械の挙動を改善することで、ジェットエンジン用部品の高速高精度加工に成功しました。機械工学専攻では、外国人教員の雇用、招聘、教員・学生の研究交流、留学生の受け入れを積極的に推進しています。また当専攻には、アジア、ヨーロッパ等からの多くの留学生が在籍しており、協定によって学部の特定の講義を受講する留学生も毎年入学しています。また、本専攻の大学院生が国際会議等で研究成果を発表する件数も増加しています。さらに博士課程後期課程の学生は、工学研究科のプレミアムプログラムを利用して海外に研究留学しています。シスタントや学部学生との共同研究により、教育研究指導の実際を体験します。このような研究活動の成果を修士論文としてまとめると同時に積極的に国内外に発信します。さらに博士課程後期課程では、当該専門分野における先進的かつ卓越した学術研究を推進し、その成果を博士論文としてまとめます。大型放射光施設SPring-8で発生させた高輝度X線を用いたコンピュータトモグラフィ(CT)により、金属材料における疲労破壊機構を解明する研究を行っています。高輝度X線は、寸法の大きい金属部材も透過でき、密度差の少ない物質界面の形状も明瞭に見ることができます。写真は、CTイメージングの撮影装置とアルミニウム合金の腐食疲労における疲労き裂の発生過程の観察例です。金属ナノ構造とマイクロ機械構造を集積した大容量情報通信用光センサ(右図)や光バイオセンサ(1分子DNAセンサなど)の研究を推進しています。ナノマイクロスケールのものづくり技術を駆使し、高性能・高感度なセンサを実現しています。私は2019年3月に博士課程後期課程を修了しました。後期課程ではじっくり研究に専念することができ、前期課程(修士)よりも更に高度な研究能力と物事の本質を理解する能力を育むことができました。また、英語論文執筆、国際学会での研究発表や留学支援プログラムによる研究留学などを通じて、国際的に活躍できる人材に成長できたと実感しています。機械工学専攻Mechanical EngineeringMessage

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