神戸大学 大学院経済学研究科・経済学部 2027
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Faculty of Economics経済学部小林 照義ゼミマクロ経済学・ネットワーク科学橋野 知子ゼミ近現代日本経済史 多くの大学で卒業論文が課されなくなっている中,神戸大学経済学部は,卒業論文を2年間の研究指導の集大成として非常に重視しています。これは経済のグローバル化が進み,国際的に通じる論理を持って自己の考えを主張することが求められている今こそ,高度な調査,分析,論理構築を必要とする卒業論文の作成が重要な訓練になると考えるからです。ゼミ活動の成果 少人数が特徴のゼミでは,ネットワーク科学を活用したデータ分析に力を入れています。ネットワーク科学とは,人間関係や企業間取引などに見られる「つながり」の構造に着目することで,様々な社会経済現象を理解しようとする学問分野です。これまでのゼミ生の卒論研究は,マンガにおける人間関係や電力網,サッカー選手の移籍関係など,あらゆる「つながり」を対象としてきました。 2025年度からは,H2Oリテイリング社から提供された百貨店やスーパーの販売データを使い,グループごとに分析を行っています。どの年代の人が,どの商品を,いつ買ったのかという膨大なデータから,購買行動の傾向や売上のパターンを見つけ出します。研究成果は三商大ゼミでの発表のほか,難波ゼミ・末石ゼミと合同で報告会を開催し,企業のデータサイエンティストの方と議論しました。中には,企業さんから実際に活用してみたいと評価される研究成果もあります。2025年度 最優秀卒業論文賞受賞者からのメッセージ 年に1-2回,博物館や企業の見学をしています。意義ある卒業研究が,ゼミの一番の目標ですが,その目標に向かって,ゼミ生や教員がお互いに協力し合い,より良いゼミを作っていくガッツも同じくらい大切にしています。 同様に重要なのは,現場に行くこと。産業や地域の歴史研究には,実際に行って,自分の目で確認し,話を聞くことが不可欠です。皆さんは,お酒を飲んだ経験はないと思いますが,「灘の酒」を地理や歴史で聞いたことがあるでしょう。大学からほど近いところに,多くの酒蔵や資料館があります。「ほかならぬ灘が,なぜ酒造りの産地として発展してきたのか」という問いを一人一人考えつつ,酒造りのプロである「杜氏」から説明を受けながら見学し,見学後の利き酒もみんなで楽しみました。 OB/OG・企業の方を招いての「キャリアゼミ」などのイベントも,「イノベーション係」をはじめとするゼミ内の係が中心となって進めています。白木基金と白木賞 白木基金とは,阪神・淡路大震災で犠牲になった経済学部の白木健介さん(当時学部3年生)のご両親から経済学部に寄附された資金を基に創設されたものです。各年度の優秀な卒業論文に対して,この基金から優秀卒業論文賞が贈られており,「白木賞」とも呼ばれています。 私はゼミでモノや人の繋がりを数理的に分析する『ネットワーク科学』という学問に出会い,卒業論文ではその理論を応用して,百貨店の大規模小売データから新たな知見を導き出す研究に取り組みました。少人数のゼミは,指導教員のもとで自分の興味をじっくりと掘り下げられる貴重な場です。私が所属する小林ゼミでは,プログラミング技術や統計学の専門知識を深めるだけでなく,自分の考えを筋道立てて構築する論理的思考力や,プレゼンテーション能力を養うことができました。 皆さんには,低学年のうちから自分の興味関心を探っておくことをお勧めします。私自身,早い段階で「データサイエンス」という興味関心の軸を持っていたことで,ゼミでの研究活動を主体的に進めることができ,日々の探究や分析が何倍も刺激的なものになりました。また,ゼミでの研究活動を通じて,自分だけでは気づけなかった視点や学問の楽しさを知ったことが大学院進学の決め手にもなりました。 皆さんも,ぜひ神戸大学で,自分なりの「面白い!」を見つけてみてください。皆さんの大学生活が,少しでも実り多いものになるよう応援しています。水田 皓士郎小林 ゼミ所属ゼミ活動の集大成:卒業論文「自分」を見つける

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