創「「渋谷」を科学する。「渋谷学」プロジェクト「渋谷学」プロジェクト今や日本を象徴する都市である渋谷。國學院大學が推進する「渋谷学」プロジェクトは、キャンパスの置かれている渋谷という地域への理解を深めることで、現代社会や都市の在り方を明らかにしようとする試みです。これは、國學院大學の出発点である、神道の“地域社会との結び付きを大切にする姿勢”ともつながっています。渋谷というエリアの特徴は、ストリートから生まれる新しいカルチャーと、明治神宮や金王八幡宮に代表される古くからの伝統など、多様な文化が共存していること。本学は、複雑で多面的な渋谷の顔を理解するため、渋谷区内にある企業とも連携を図りながら、歴史学・民俗学・地理学・経済学・宗教学などの切り口を限定しない、学問横断的な研究・教育を行ってきました。その集大成ともいえるのが、学部授業として開講されている総合講座「渋谷学」です。令和元(2019)年度は、13名の講師がそれぞれの専門分野から、渋谷の新たな学びを究明しました。令和元(2019)年度総合講座「渋谷学」講師陣からのメッセージ● 「渋谷×民話」 文学部 飯倉 義之 准教授「明治以降の山手線敷設にまつわる言い伝えや、現代の都市伝説など、伝承文学は現在進行形で渋谷に息づいています。通学時に通り過ぎるだけでなく、変遷してきた土地の記憶をたどりながら、この地で学生生活を送る生活者として、渋谷との縁を結んでいってください」● 「渋谷の防災・減災と宗教文化」 神道文化学部 黒﨑 浩行 教授「災害時の助け合いを支える可能性のひとつとして、宗教文化の役割が注目されています。講義では、帰宅困難者支援(受入)施設などに指定されている神社・寺院・教会や、地域行事に防災訓練を組み込む試みなどを紹介しながら、渋谷と防災・減災を捉え直しました」● 「渋谷らしさの構築と変容」 経済学部 田原 裕子 教授「講座の前半は統計を活用して“若者とファッションの街”というイメージがどのように形成されてきたのかを確認し、後半はIT企業の集積に注目しつつ、1990年代以降の構造変化を振り返りました。郊外と都心を結ぶ地に位置する消費の街としての蓄積を意識して、あなたも新たな視点で渋谷を見つめてみてください」地地地地域域域域社社社社会会会会会会会会会地地地地地域域域域域域域社社社社社社社会会会会会010
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