國學院大學 2021 入学案内
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日本文学科 授業紹介(令和2年度参考)日本語学概説Ⅰ・Ⅱ日本語の特色を音声・アクセント・文字・語彙・文体・方言にわたって学び、言語の現象を考察するための基本的な知識と研究方法とを修得します。中学・高校の国語科教員、外国人に対する日本語教員として、また日本語・日本文化を論ずる上で必須の知識です。日本文学講読Ⅰ・Ⅱ本講義は、専門に分かれる2年次に開講されています。上代文学、中古文学、中世文学、近世文学、近現代文学の5つのジャンルに分かれていますので、自分の進みたいジャンルの講座を選び、受講します。「講読」という科目名が示すように、文学作品を具体的に読み解きながら、研究方法を実践的に修得します。特に作品読解のための着眼の仕方や読み解いた内容をまとめる方法など、研究の土台を養うことになります。例えば近現代文学ジャンルでは、一作品について自分の〈読み〉をレポートし、その上で構造的な分析の講義を受けます。これを繰り返すことで、主体的な学びの時間となります。得られる知は大きく、文学研究が面白いと思うようになるでしょう。 取得できる免許・資格[教員免許][各種資格]中学校教諭一種免許/国語 英語* 社会*高等学校教諭一種免許/国語 書道* 英語* 地理歴史* 公民*学芸員 図書館司書 学校図書館司書教諭 神職(明階検定合格正階授与) 日本語教師※図書館司書課程については、選抜試験(例年11月ごろ実施)を行います。学校図書館司書教諭課程は面接選考となり、教職課程も併せて履修する必要があります。※神職(正階)資格取得後、明階の授与を受けるには、卒業後に実務経験が必要です。※*印の免許は、国語の免許を取得するための課程履修を条件として取得可能です。※それぞれの課程についてはP.138~141を参照してください。書論研究書論とは「広く書に関する言説」ということができます。日本・中国の歴代の書論を読み解きながら、書をめぐる古人の思考の諸相を探究していきます。あわせて、関連する作品の鑑賞を通して、読める・読めないだけではない、書の多様な見方について理解を深めます。 卒業論文テーマ例[日本文学専攻]・『源氏物語』の政治性について・江戸文学に見られる地獄 他[日本語学専攻]・ビジネス文書における 「にて」「をもって」に関する使い分けの考察・若者言葉の意味論的考察 他[伝承文学専攻]・現代の妖怪文化の研究・昔話『蛇息子』の研究 他 演習科目ピックアップ(令和2年度参考)伝承文学や民俗学は、遠い過去の中だけに存在するわけではありません。「伝承文学演習Ⅳ」は、私たちが生きる“いま・ここ”に伝承文学や民俗を発見する演習です。いつもの街や帰省先、噂話や都市伝説など、身の回りのあらゆるものが研究対象になります。例えばこれまでには、前期に講読した「現代において怪異が起こる場所とは何か」という論文に触発され、自分のアルバイト先の映画館でフィールドワークを行った学生がいました。館内の“出る”と言われている場所についてアルバイト仲間に話を聞き、さらに、心霊スポットを訪れる肝試し客にも聞き取りを行って、私たちの意識下にある怪異について考察した彼の発表は、聞き手のクラスメイトからも高く評価されていました。研究の基本は、現地に足を運び、くまなく目を通して、歩き、お話を聞かせていただくこと。まだ誰も研究に手をつけていないリアルタイムの伝承文学・民俗を、あなたも見つけてみませんか。伝承文学演習Ⅳ 飯倉 義之 准教授  “いま・ここ”にある、伝承文学や民俗を発見。通年前期・教員が指定した論文を 読み込み、順に発表・論文中の先行研究を なぞって調査研究の 方法を学ぶ後期・自分自身で調査研究を 行い、順に発表・発表をもとにクラス全体で 積極的な意見交換を行う041

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