國學院大學 2021 入学案内
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史学科教科書的な通説を疑い、史料や論文を検証して自分の力で歴史を読み解きます。こんなところです 史学科 佐藤 長門 教授歴史学を通して、問題を解決する力を培う。歴史学とは、物事がどのような要因で起こり、推移していったのかを解き明かす学問です。歴史をひもとくことで、人間とは何か、それぞれの時代の課題に対し、人がどのように対処してきたのかを知ることができます。その学びの中で本学科が掲げているのは、「実証史学」です。史資料に基づく研究方法で、論理的・合理的に出来事の経緯を究明し、問題を解決する力を培います。各コース(日本史学は各時代)に2名ずつの専任教員を配置し、きめ細かい指導を心掛けているので、歴史好きにはもってこいの学科といえるでしょう。自分が本当に学びたい分野があるのであれば、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。「あたえられた歴史」から「創り出す歴史」へ高校までの歴史は暗記が中心ですが、大学で学ぶ歴史学は「自ら創り出す歴史」です。そこでは、教科書的な通説を疑い、文献史料や古地図、考古資料を駆使し、自分の力で歴史を読み解く能力が求められます。図書館・博物館に膨大な数の実物資料を所蔵する國學院大學は、まさに歴史を学ぶのに適した大学だといえるでしょう。史学科では、自らの手で史料や論文に触れ、自分の足で調査を行い、自分の頭で解釈・検証を行う方法論を重視しています。1・2年次の「史学導入演習」「史学基礎演習」や3年次の「史学展開演習」では図書館の蔵書や博物館の資料に触れ、さらに、古文書調査や中世荘園遺跡での調査、考古学の発掘調査など、現場の実習指導も受けることができます。「コース」と「プログラム」という2つの軸史学科は、学生の学びと将来の道をサポートするために、研究したい分野で選ぶ「コース」と、目指す将来像で選ぶ「プログラム」という2つの軸からなるカリキュラムを用意しています。 学科の特色S-プログラム公務員や一般企業への就職を目指す学生向けP-プログラム大学院進学や教職・学芸員などの専門職を目指す学生向け1・2年次史学導入・基礎演習2年次の最初にコース・プログラム選択3年次史学展開演習4年次史学応用演習日本史学コース日本史を古代・中世・近世・近現代の4つに分け、古文書や古記録などを検討しながら史実やその意義を研究します。外国史学コース語学の習得を基礎に、朝鮮半島から北アフリカまでの東洋と、ヨーロッパからアメリカまでの西洋の歴史を明らかにします。考古学コース考古学の方法論や発掘調査法を学び、遺跡や出土遺物から過去の人類文化と歴史を読み解くための視座を身に付けます。地域文化と景観コース絵図や古地図、地名や景観、地域の信仰や芸能など、風土と歴史の中で培われた地域固有の文化を多方面から究明します。目指す将来像で選ぶ2つのプログラム研究したい分野で選ぶ4つのコース051

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