相手を慮ること。調和すること。これらの力を育むことが、國學院大學の学びの柱です。競争が過熱しがちな社会で求められるのは、違いを理解し、認め合い、尊重し合える人。「三つの慮い」は、古きに学ぶことでこれからの人材を育む、國學院大學の使命です。おもんぱか三つの慮いおも伝統と創造の調和伝統文化を継承し、そこに学び未来に向かって新たな価値を創造してゆきます。未来を考えるために、過去を学ぶ。「温故知新」という言葉があるように過去の出来事と、それを乗り越えてきた先人の智恵は、私たちが進むべき道について、多くの示唆を与えてくれます。一.個性と共生の調和個性を輝かせると同時に、社会との共生を大切にしてゆきます。例えば人間関係が希薄になったと言われる一方で、誰かとつながろうとするSNSの利用者は増加を続けています。誰も一人では生きていけないから、私たちは「自分」という個を活かすと同時に、「誰か」とともに生きていく難しさと向き合わなければなりません。二.地域性と国際性の調和自らの生きる地域に貢献し、国際社会での調和を目指します。約3,700万人を擁する世界最大の都市圏と、共同体機能の維持すら困難な限界集落が共存する日本。一方、地球規模でヒト・モノ・情報が行き交う中で新たな格差や文化的摩擦が生じている点も無視できません。いま、そこで何が起きているかを見逃さないでください。あなたの眼差しなくして問題解決はないのです。三.004
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