先輩に聞く 専攻の学びと将来こんなところです 政治専攻 坂本 一登 教授政治を見つめ、世界の輪郭を浮き彫りにする。本専攻には、理論や歴史に重点を置いて政治を深く学びたい学生のための「理論と歴史コース」と、政治関係の仕事を目標にする学生のための「分析と応用コース」があります。1年次より少人数で授業を行っているため、教員が学生の顔を覚えるのも早く、教員と学生の距離が近い、密度の濃い学びの場となっています。政治を学ぶことは、はっきりとは目に見えない世の中の輪郭や、そのルール、そしてそれを動かしている人々の姿を捉え、浮き彫りにすることです。自分の力で将来の道を切り拓いていくために、政治を通して目の前に広がる世界のありさまを理解し、社会が抱える問題の解決に貢献できる力を身に付けましょう。政治専攻少人数教育で政治の理論と実践を学び、社会をより良い方向に変えていくための能力を磨きます。法律学科 政治専攻 4年[取材時]大西 泰生神奈川県立藤沢清流高等学校卒業特許庁 内定刺激に満ちた日々の中で、「まずは行動する」自分に。政治を学びたいと思ったのは、初めて投票を経験した高校3年生の頃。現実の政治の捉え方が分からず、誰に投票すべきか選べない自分自身に愕然とし、政治の当事者に必要な視点と知識を得るため政治専攻に進学しました。入学後、待っていたのは先生方から頻繁に意見を求められながら学ぶだけでなく、同級生との雑談でも経済政策について熱く議論を交わす毎日。自然と、一面的な思想に偏らず、多角的な視点を取り入れながら自分の意見を考えられるようになりました。さらなる成長のきっかけとなったのは、2年次に挑戦したアイルランドへの短期留学です。言葉の壁に尻込みしていたとき、留学先の先生に「日本人は消極的だ」と指摘されて一念発起。街中や観光地で現地の方々に声をかけ、自ら対話を生み出す機会をつくることで気付いたのは、誰かが動いてくれるのを待たず、進んで行動するからこそ、数多くの新たなチャンスに出会えるということ。帰国後は学修にいっそう意欲を燃やし、自分の発言で議論の口火を切れるほどになりました。内定先では、ここで身に付けた能動的な姿勢を活かし、知的財産の重要性をより社会に浸透させる一助になりたいと思っています。環境問題・労働問題などについて、国会議員や社会活動団体の方を招いて直接お話を伺ったり、学生同士で議論したりしながら理解を深める授業です。現場で奮闘する方々が語る言葉はニュースで触れる情報よりもはるかに刺激的で、現代社会が抱える諸問題への関心が大きく高まりました。記憶に残る授業「オムニバス・セミナー(政治社会の現場)」入学時から公務員を志し、さまざまな官公庁の説明会に足を運びました。その中で心惹かれたのが、公務員の堅実なイメージが覆るほどエネルギッシュに働く特許庁の職員の姿。今後、ますます重要になるAI・IoT分野を特許の面から支えられる業務にも魅力を感じ、内定先で働くことを決意しました。学びと就職活動076
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