國學院大學 入試情報ガイドブック 2022
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意の文章をできるだけ多く読んでおけば良いのです。読書に関しては歴史に関係する書物を読んでおけば、知識を得られるのみならず、説明の仕方なども参考になる点があるので一石二鳥でしょう。●政治 例年、「政治・経済」では、大問4題のうち、第1問と第2問が「政治」から出題されています。ここ数年の過去問題では、大問ごとに一定のテーマに関する文章を読み、それに関連して13~14問の小問に答える形式で、小問ごとに概ね4~5つの選択肢が与えられています(マークシート方式)。 出題のテーマは、令和3年度入試では「基本的人権保障の歴史的展開」・「市民参加とメディア」(2月2日)、「戦後の日本政治」・「ヨーロッパ統合」(2月3日)、「憲法改正」・「冷戦終結前後の国際政治」(2月4日)、令和2年度入試では、「司法・裁判員制度」・「核軍縮」(2月2日)、「社会権」・「各国の政治制度」(2月3日)、「消費者」・「選挙制度」(2月4日)でした。A日程全体としては政治の全分野から偏りなく出題されています。また、大問のテーマが特定の分野に関するものであっても、小問ではそのテーマに限定されることなく、より広い知識が問われることもあります。  「政治」の問題は、教科書を中心に、資料集、用語集の他、時事問題から出題されています。過去に出題されたほとんどの問題は、教科書からの出題です。教科書には多くの重要な事項がぎゅっと凝縮した形で書かれていますので、これを理解し、しっかりと身につけることが「政治」の勉強の基本となります。まずは用語とその意味をしっかり正確におさえましょう。使用する教科書によって記載されている用語が若干異なっているため、用語集も併用することが助けとなるでしょう。加えて、資料集も大いに活用してください。重要性の高い判決の事件の概要や判断事項、法律・条約の内容等が、ここ数年の過去の問題で出題されています。これらは、教科書に書かれている重要事項を具体化して考える上で大変役立ちます。その際、単に書かれていることを暗記するだけでなく、様々な事柄について問題意識を持って読み、日々のニュース報道等と関連させながら、この問題について自分はどのように考えるかも検討してみるとよいでしょう。そうすることにより、より深く問題の重要性を把握して、本質的な勉強ができるはずです。加えて、歴史的な経緯が問われることもあります。時代的背景を理解しつつ、年表を作成するなどして整理しておくとよいでしょう。基本的な歴史を習得しておくことは、大学で専門の勉強をする上でも役立ちます。さらに、政治的な問題を地図の中で考えることも重要であり、ここ数年、地図上の位置を問う問題が何題か出題されています。 試験に合格するための知識としては教科書・資料集レベルで十分ですが、それ以外に、インターネットで調べたり、関連する書籍を読むことも有益です。実際、その時代においてどのように人間が政治を動かし、制度を生み出してきたかを知れば、無味乾燥な用語の暗記に終わることなく、真の重要性を理解することができるとともに、知識の定着にも役立つでしょう。 現代の政治は、人類の歴史的発展の末に形成されたものであり、かつ、「政治」は世界の政治を対象としています。したがって、「政治」を学ぶにあたっては、教科書の先にある現代の日本社会、世界の国々、そしてその歴史に広く目を向けることが肝要です。日々、国内政治や裁判、国際問題に関し、多くの事柄が各種メディアで報道されています。それらに積極的に触れ、現実の政治に関心を持つようにしましょう。そのように実際の社会と結びつける意識をもつことが、政治の勉強を面白くし、理解を深める手がかりになります。もちろん、例年、数問出題されている時事問題に関する試験問題を解くにあたって役立つことは言うまでもありません。●経済 「経済」の問題はマークシート方式で出題され、教科書の内容を中心として一部、関係する時事問題や資料集、用語集などを利用して作成されています。難問といえるものはまず無く、教科書レベルの出題がほとんどです。したがって試験対策としてまずは、教科書に書かれていることはすべて読みこなし、その内容を十分に理解することにつとめてください。それにより、基本的な知識を得るようにしましょう。また、普段から新聞の経済面や社会面を読む習慣を身につけることをおすすめします。 さらに、基礎的な用語(特に経済現象を数値で示す失業率・為替相場・国内総生産などの指標)を正確に理解するようにつとめてください。その際、経済用語のなかには日常では見かけない言葉や、日常使っている言葉でも異なる意味をもつ言葉もあるので、気をつけて理解するようにしましょう。 教科書の内容を十分に理解するようにお伝えしましたが、教科書や資料集に書かれた内容を鵜呑みにして暗記するだけでは不十分です。教科書や資料集は、どうしても広範で継続的な「経済」現象のなかの代表的なものを列挙し、解説することが多くなりがちです。一方で、「経済」は日々私たちが生活していく上で必要な財やサービスの生産、流通、消費といったさまざまな活動がすべて含まれています。このような、さまざまな活動についてまで理解する必要があるのです。 さらに、ある経済事象がなぜ起こったのかについて考えるためには、そのような現象に至るまでの歴史や制度、関連すると思われるさまざまな現象についての知識を結びつけて理解しなくてはなりません。そのためには、繰り返しになりますが、教科書や資料集の記述を鵜呑みにして暗記するのではなく、その記述について、なぜそのような説明が成り立つのか、どのような歴史や制度の積み重ねのなかで起こった現象なのか、関連する現象にどのようなものがあるのか、といった点について常に考える習慣をつける必要があります。とくに、それが数量で記述されている場合には、数値の時系列的な変化やほかの国や地域との違いが生じた理由を考えてみるようにしましょう。 教科書や資料集に記載されている簡潔で断定的な記述から、背後に存在する原因や理由を考えるのは難しいかも知れません。しかし、日々流れているテレビやインターネットのニュース、新聞記事には、教科書の簡潔な記述を補う映像や歴史的な背景、そして最新の展開に関する情報が多く含まれています。これらの情報と教科書や資料集に書かれた記述とを結びつけて考えてみる必要があるといえましょう。また逆に、ニュースや新聞記事の中では短く紹介されるような内容であっても、教科書や資料集には関連する解説や過去の事例が数多く載っていることもあります。教科書とニュースを結びつけることで、教科書に書かれていることが現実にはどのような意味をもつのかについて考えてみることもおすすめします。【範囲、出題形式】 本学の数学の出題範囲は全日程とも、「数学I」と「数学A」の両方から出題されます。「数学I」と「数学A」の両科目の分野を、(1)「数と式」、(2)「二次関数」、(3)「場合の数と確率」、「整数の性質」と「データ分析」、(4)「図形と計量」と「図形の性質」というように大きく分けて問題の分野を考えています。 A日程は大問3題のマークシート方式です。大問1はいくつかの分野の小問からなる形式でした。B日程は大問3題の記述式です。 【求められる能力】 A日程3日間の入試問題を総合して次のような分野の問題が出題されました。それぞれの分野において求められる能力について解説します。(1)「数と式」では、実数についての正しい理解、絶対値を含む方程式や不等式の解法などを問う問題でした。正式の計算や因数分解の問題では、式の変形を正確に行うことが求められます。絶対値を含む問題では、場合分けをして手順通りに解いていくことが求められます。(2)「二次関数」では、二次方程式の解と二次関数のグラフとの関係が正しく理解できているのかを問う問題を中心に出題されました。二次方程式の判別式についての正しい理解が求められます。グラフの平行移動や対称移動と二次関数の変化についての正しい理解が求められます。(3)「場合の数と確率」では、事象の確率について正しく状況を把握しながら一般選抜入試 科目別アドバイスKOKUGAKUIN UNIV. 26

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