國學院大學 入試情報ガイドブック 2022
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問題4  次の文章は、中国・隋代における運河の開削の経緯について略記した『文献通考』巻二五・国用三・漕運の部分である(原文の文字の誤りは『隋書』に拠って改めた。また、常用漢字に改めている)。その概要を四〇〇字程度で述べなさい。またこの記事をふまえ、隋代における一連の運河開削とその意義について、二〇〇字程度で述べなさい。(全体で六〇〇字を超えないこと。)(注) 〇開皇二年― 五八二年。  ○京師― ここでは長安のこと。○倉廩― 穀物倉庫。    ○水旱― 水害や旱害。○浦・陝・・熊・伊・洛・鄭・懐・・衛・・許・汝 ― いずれも州の名。○水次― 川の船着き場がある所、また水路にあたる所。○募運米丁― 穀物を運ぶ人夫。○衛州・陝州・華州― いずれも地名。○灌注― そそぐ。ここでは穀物を運び入れること。○関東― 潼関より東の地。○汾・晋― 汾州と晋州。現在の山西省一帯。○粟― ここでは穀物一般をさす。○底柱― 底柱山のこと。かつて黄河航行の難所とされていた。○征戍― 国境警備の兵役。○渭水― 長安の北を流れて黄河に注ぐ河川の名。○大興城― 隋代の長安城の呼び名。○潼関― 渭水と黄河の合流地点にある関所の名。○通利― よく通じること。○関内― ここでは潼関以西の長安周辺一帯をさす地名。○大業元年― 六〇五年。 ○西苑― 洛陽城の西の庭園。○穀・洛水― 穀水と洛水。洛陽周辺を流れる河川の名。○河― 黄河のこと。  ○淮海― 淮水(淮河)のこと。○沁水― 現在の山西省から河南省を経て黄河に注ぐ河川の名。○涿郡― 現在の北京市一帯。 ○丁男― 成人男子。1第2次選考 小論文試験  以下の文章を読み、後の問1~問2に答えなさい。 日本の学校組織は、日本社会の縮図でもある。確かに学校は、近代以成立した典型的な官僚制組織とは異なり、仕事の範囲や役割分担が曖昧だ。日本の学校は、その傾向が顕著である。アメリカの教師役割は授業に限定され、生徒指導や進路指導は別の専門に委ねられているのと対照的である。この教師役割の曖昧さは、メンバーシップ型雇用の日本の会社組織と類似している。 もちろん良好な人間関係の構築、仲間集団の助け合いを進めることは、間違いではない。教育現場では、生活が乱れれば、それは学校での成績に悪影響を与えると考えられている。だから日本の学校で、生徒指導と教科指導を完全に切り離し、どちらかに集中することは、ほとんど想定されていない。そして問題が生じれば、教員間で情報を共有し、同僚との協働によって問題を解決することが図られてきた。 つまり日本の教育現場では、教科指導、生徒指導、進路指導は一体となって実施されてきた。これは、学習と普段の生活は切っても切り離せない、という前提に立てば、それなりに理屈の通る指導のあり方だ。ここに、何らかの学校評価システムを導入する。しかし形式的には、海外で行われているのをまねた評価システムであっても、組織文化が違うので、そのシステムは全く異なる形で機能する。日本のような、教師の役割や仕事の範囲が不明確な組織で評価システムが導入されれば、あらゆる活動が評価の対象となるだろう。 部活指導なども、かつては関心をもつ教師が、勝手に熱心にやっていた側面があっただろう。 しかし子ども、保護者、地域からの視線に晒されれば、何でもやる教師がスタンダードになる。言い換えれば、教科指導のみを行う教師は怠けている、教育熱心ではない、と言われかねない。つまり多くの教師も、休まない、「熱心な」教師の勤務状況に引っ張られることになる。こうしてほとんど手当もないまま、教師は過酷な労働を強いられることになる。 これは生徒からみても同じことで、メンバーシップを強調する集団では、情緒的結合が重視されるため、合理的なトレーニングより、長時間の第2次選考 小論文試験課題図書:九鬼周造著『「いき」の構造』(講談社学術文庫)問 九鬼周造『「いき」の構造』は倫理学の著作(倫理について論じる著作)か、美学の著作(美について論じる著作)か。あなたの考えを、理由を示しつつ論述せよ。(1000字程度)第2次選考 小論文試験問 國學院大學デジタル・ミュージアム(http://k-amc.kokugakuin. ac.jp/DM/)の「国学関連人物データベース」には、「本居宣長」の項目があります。そこに記された、「〈特記2〉神観念」と「〈迦微の説〉」を参照して、本居宣長の神観念について、800~1000字でまとめなさい。過去問題 公募制自己推薦(AO型)KOKUGAKUIN UNIV. 30

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