國學院大學 入学案内 2022
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授業紹介(予定)各々の地域には、山などの自然や歴史的建物、郷土料理など様々なものがあります。こうした中で「地域資源」とは、どのようなものを指すのでしょうか。観光資源とは異なるのでしょうか。本講義では、観光まちづくりの原点である地域資源のとらえ方について学ぶとともに、地域資源を見出し磨いていくための方法論について考えます。地域資源論PICK UP1近年では、これまで想像できなかった量のデータを記録・蓄積することが可能になりました。地域づくりや観光・交通の場面でも、GPSによる位置情報、デジタルカメラやスマートフォンで記録された大量の写真データ、インターネット上でのキーワード検索履歴などの、多様なデータを扱うことで新しい施策やサービスが誕生しています。しかし、せっかく記録したデータも解析なしには活用できません。このような問題意識で生まれ、統計学、データ分析、機械学習を駆使し、膨大なデータからいかに有益な情報を得るかを体系化した学問領域がデータサイエンスです。本学部では初学者向けの「統計分析の基礎」とは別に本科目を開講し、データ分析、機械学習の要素技術について総合的に理解するとともに、単回帰分析の詳細な実装手順を解説し、実際に学生自らPCを用いて解析を行います。データサイエンスPICK UP3地域に住む人々が地域の価値ある環境を守る活動や暮らしを豊かにするための取り組みを「まちづくり」といいます。本授業では、まちづくりが生まれた社会的、時代的な背景や意義、理論と方法論を学びます。まちづくりを実践している人々、目的とするテーマ、対象となる個性的な環境などに焦点を当て、地域への理解を深めます。まちづくり論PICK UP2「観光」は、今や現代社会に広く多大な影響を与える存在です。近年は日本国内においても、インバウンドの急増により、各地に大きな経済的利益をもたらしています。しかし一方で、増加する観光客の諸行動や観光産業の商業主義により、観光地に様々な悪影響が発生しているのも事実です。本授業では、観光の持つ様々な社会学的影響力を多面的に捉え、特に観光地域のコミュニティ、伝統文化、経済等の再生や持続可能性について注目しつつ、地域における観光発展の規模や住民生活との適切なバランスを深く考えます。そして、国内および海外における観光地域づくりの成功・失敗事例も多々紹介しつつ、具体的かつ包括的な「観光地域」の理解を育みます。観光社会学PICK UP4演習科目ピックアップ(予定)■演習科目は、教員1人につき学生15人程度が指導を受ける「ゼミナール」形式の演習と、具体的なテーマや対象地域ごとにグループやスタジオに分かれて共同作業を行う「観光まちづくり演習」とを効果的かつ継続的に配置しています。4年間かけて、「地域を見つめ、地域を動かす」ことのできる知識・技能と思考力・判断力・表現力を実践的に修得します。■「観光まちづくり演習Ⅲ(構想・提案)」は、3年次前期の必修の演習です。一連の観光まちづくり演習の総仕上げにあたると同時に、その後、専門ゼミナールや卒業研究で、より専門性を深めた構想・提案を主体的につくっていくための準備にあたります。歴史、文化、自然等の特性が異なる複数の具体的な地域を対象とし、対象地別のグループに分かれて、教員の指導と地域関係者の助言のもと、調査・分析手法を総動員し、議論を重ね、地域が抱える課題の解決につながる観光まちづくりの構想・提案を立案します。ゼミナール・観光まちづくり演習継続的な少人数教育とグループワークで「地域を見つめ、地域を動かす」ための力を養うPICK UP5新潟県長岡市山古志で毎年開催される勇壮な「牛の角突き」子どもも大人も環境学習で地域の価値を再発見する<4年間の流れ><ゼミナール><観光まちづくり演習>基本的な学習法、地域の見方や調査法を知る地域の特性や課題を把握・分析する地域の構想・提案をつくる1年次前期必修導入ゼミナール1年次後期選択基礎ゼミナールA2年次前期選択基礎ゼミナールB3年次通年必修専門ゼミナール4年次通年必修卒業研究観光まちづくり演習Ⅰ(調査手法)2年次前期必修観光まちづくり演習Ⅱ(地域分析)2年次後期必修観光まちづくり演習Ⅲ(構想・提案)3年次前期必修KOKUGAKUIN UNIV. 105観光学部観光まちづくり学科

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