國學院大學 入学案内 2022
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GRADUATE SCHOOL学部時代の専門は現在とは異なる分野でしたが、留学先で出会った日本語学習者を身近で支えたいと考え、日本語教師を志すようになりました。必要な専門知識の獲得と、先行研究の少ないトルコ語を母語とする学習者に関しての研究をするため、大学院への進学を決めました。埼玉県には実際にそういった子どもが多数おり、家庭では母語を使い学校では日本語を使うといった多言語環境で育つ彼らは、日常会話はできても授業内の難しい語彙が理解できず不登校になってしまうといった問題を抱えています。問題解決には、まず各個人の日本語能力を正しく把握し、読む・書く・話す・聞くの4技能の得手不得手を知ることが必要です。そこから個別に勉強法や教え方を提案できます。大学院に進学し、同じ研究科の留学生と関わることで日本語学習者からの視点も学べて視野が広がりました。将来はマイノリティの立場にある日本語学習者の支援を行いながら、一人ひとりの日本語能力を伸ばせる教師になりたいと考えています。専門分野と学位在学生インタビュー日本語学習者それぞれの問題を見抜く目を養い、教師への道を一歩ずつ進む。文学研究科 高度国語・日本語教育コース 博士前期課程 1年[取材時]中村 美奈海資料請求・お問い合わせ先 ▶ 國學院大學大学院事務課 TEL:03-5466-0142 E-mail:daigakuin-j@kokugakuin.ac.jp学位授与数(2021年3月現在)修士・・・・・・3,442件 課程博士・・・・・・272件 論文博士・・・・・・323件令和2年度は15人が「博士」の学位を取得しました。内訳・・・・・・神道学2人、宗教学1人、文学8人、歴史学4人博士前期課程(修士)の標準在学期間は2年で、30単位以上を修得し、修士論文または特定の課題についての研究成果(リサーチ・ペーパー)の審査に合格すれば「修士」の学位が授与されます。博士後期課程の標準在学期間は3年で、12単位以上を修得し、博士論文の審査および試験に合格すると「博士」(課程博士)の学位が授与されます。学位の取得各研究科で人材養成の目的が明確になっており、学生は各自の専門分野を活かした就職を目指していて、研究活動への真な取り組みと意欲が結果につながっています。また、後期課程進学や特別研究生として研究を継続する学生も見られます。主な就職分野文学研究科̶教員(大学、高校、中学)、研究員(研究機関・財団)、公務員、学芸員(各種博物館)、神社界、非営利団体、出版など法学研究科̶教員(大学、高校、中学)、法律事務、税理事務、商社(法務職)、公務員など経済学研究科̶教員(大学、高校、中学)、会計事務、税理事務、商社・情報サービス、公務員など修了後の進路KOKUGAKUIN UNIV. 137

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