國學院大學 入学案内 2022
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確かな判断力を道標に、誰にとってもメリットのある移動手段を提供したい。地道な努力を重ね、観光業界のさらなる発展に貢献したい。私が國學院大學の学びから得たものは、社会人として、そして一人の人間としての基礎となる判断力です。ゼミで民法を学ぶ際、それぞれの判例を検証するなかで、法に基づいて順序だてて思考し判断を下すという論理的な思考プロセスを身に付けました。その方法は現在の仕事においても応用できるもので、日々膨大な知識や情報を吸収しながらも、まっすぐ前を向き進んでいくための指針となっています。現在は出向先である観光庁で、庁内窓口の事務作業や講演資料の作成等を行っています。これらの業務を通して、日本の観光の現状や課題、政策など、観光庁が取り組む全体像を把握できたと実感しています。また、日本遺産認定に関する業務に携わった際には、観光の要素も重視している観点から、候補案件の精査を通して地域に眠る観光資源についても数多く知ることができました。ゆくゆくは出向元の会社へ戻り、観光庁での実績や経験を還元し、地域にも旅行者にもメリットのある移動手段を提供することで、地域社会への貢献に努めたいと考えています。実家が旅館業を営んでいたため、将来的に知識を活かすことのできる経営学科を選びました。國學院大學での学びで印象深かったのは、トヨタ自動車のカンバン方式についての授業です。トヨタ自動車を事例に、生産の際にいかに無駄を省くかという考え方や、在庫を抱えるリスク、効率性などを知ることができました。仕事において、何か一つを変えれば劇的に売り上げが上がるような夢物語はないでしょう。いかに無駄を省くかといった、小さな努力の積み重ねが成果につながる場合がほとんどです。この考え方は仕事だけでなく、自分の人生でも大切にしたいと思います。現在は観光庁へ出向し、観光戦略実行推進会議の運営に携わっています。具体的な業務は会議に登壇する有識者のケアや各省庁との連絡、観光庁長官表彰の事務などさまざまで、国の観光政策の一端を自分が担っていることにやりがいを感じています。観光業界は現在、社会情勢により厳しい状況が続いていますが、これからの日本を元気にするのは各地域の観光まちづくりによる盛り上げです。地域社会・地域環境・地域経済を基軸に広がる観光まちづくりの学びは、将来的に観光業を目指す学生のみならず、幅広い分野へ繋がる力となるはずです。新設される國學院大學の観光学部※で、ぜひ有意義に学んでください。経済学部経営学科(2009年卒業)鶴雅ホールディングス株式会社 勤務(観光庁 出向) [取材時]法学部法律学科(2012年卒業)第一交通産業株式会社 勤務(観光庁 出向) [取材時]※仮称 令和4年4月設置認可申請中KOKUGAKUIN UNIV. 017

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