國學院大學 入学案内 2022
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法律のプロフェッショナルに必要な法学の専門知識と応用力を、少人数教育で身に付けます。國學院大學の法学部に進学を決めた理由は、法律専門職専攻という実践的な学びができる選択肢があり、当初法曹を目指していた私に適していると感じたからです。通常は4年をかけて学ぶ六法を2年で修得し、その後の2年間で実務を見据えた幅広い勉強ができることは、とても合理的に感じました。実際、3年次に専門外の授業をいくつか受講し知見を広げたのですが、中でも「ジェンダーと経済」と「共存学」は今の自分の考え方に強い影響を与えています。現代社会に山積する、性差別問題や移民問題、少子高齢化問題などの多くの課題。それらを解決に導くには、異なる背景や価値観を持つ人々との相互理解が必要です。人類が共存する方策を模索し、将来のビジョンを考えた経験は、人生における大きな糧となりました。1・2年次に履修した法学の専門科目も当然のごとく重要で、「基礎演習」では世の中の問題に対し法律がどのように機能するのかという一連の流れを懇切丁寧に教えていただき、全ての法学の土台を形成することができました。また法律というとすでに確立されたものをイメージしがちですが、自分なりの解釈を問われることも多く、思考力が身に付きました。私が学んだ 知の源流実践的な授業を通して法曹の現場を具体的にイメージできた法曹を志していた私が経済産業省への入省を決めたのは、より大きな視点から法律の知識を活かしたいという思いが芽生えたためです。2050年には、日本のGDPランキングは7位に後退すると予測されていますが、日本にはすばらしい文化があり、技術がある。それを用いて何としても経済をより発展させ、人々が幸福に暮らせる世の中を作るべく、国政に関わり、社会を動かすことができる経済産業省を志望するようになりました。国家公務員にとって、法案を作成することも重要な仕事の一つです。その際、これまで学んできた法学の知識は大いに役立つことでしょう。国家公務員総合職試験の難易度は高いですが、授業で作成した法律問題の論点をまとめるレポートの形式が論述試験の方式と合致しており、知らず知らずのうちに記述の力が身に付いていました。また、レポート発表時の友達との討論を通して、さまざまな出来事に問題意識を持つ姿勢や相手の立場を考える力が養われ、面接の際には自身の意見をしっかり伝えることができました。今後は、日本という国をデザインする立場として、豊かな国を作るために研鑽を積んでいきたいと思います。社会を動かすことができる国家公務員を目指す私が紡いだ 新たな知私が学んだ知の源流私が紡いだ新たな知1No.在学生インタビュー法学部 法律学科 法律専門職専攻 4年 [取材時]山脇 孝如 (東京都立南平高等学校 卒業)経済産業省 内定法学の知識と考え方を活用して豊かな日本を作りたい。[演習(ゼミ)情報]3年次より演習(ゼミ) 066

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