國學院大學 入学案内 2022
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少人数教育で政治の理論と実践を学び、社会をより良い方向に変えていくための能力を磨きます。高校生時代、私は連日報道される全国の学校でのいじめ隠ぺい問題に強い憤りを感じていました。以前から被害者が被害を訴えていたにも拘わらず、事の露見まで対処に動かない学校。そんな不誠実がまかり通って良いはずはなく、自分が何とかしたいという一心で地域の学校や教育系のNPO団体に取材をして、実態の調査と意見交換に励んでいました。そんな中知ったのが、國學院大學法学部の政治専攻です。教育問題解決に向け、行政学や地方政府論、社会学といった行政改革に必要な素養を積むことができ、さらに政治面からの施策だけでなく地域住民や民間団体の立場からのアプローチ法も学べるとあって、自分に適していると感じ入学を決意しました。入学後、実際に政治家論や政治変動論などさまざまな学問に触れてきましたが、知識を事実として単に吸収するだけでなく「なぜ今の仕組みができたのか」「どうして理想を簡単に実現できないのか」と問いかける眼を低年次のうちに獲得したのが、その後の全ての学びの基礎になったと思います。また、志の高い学友たちと世の中の時事トピックについて日常的に討論を行う生活を送るうちに、自然と視座を高めることができました。私が学んだ 知の源流現代の学校が抱える矛盾に疑問を感じ、行政改革に必要な力を磨くこの4年間は、たくさんの人と関わり、「1か10なら10を」の姿勢で常に妥協せず行動してきた毎日でした。「オムニバス・セミナー」の授業では、政治に関する1つのテーマのもとオムニバス形式で写真家やNPO職員といったバラエティー豊かなゲスト講師の方からのお話を伺え、次々と新しい発見ができました。課外活動においては企業・行政主催の複数のビジネスコンテストに参加し、実戦で自分のアイデアが通用するのか挑戦を重ねました。学内外の活動は相反するのではなく、授業で培った経験や知識を学外でのアイデアソン※の場で試したり、ビジネスコンテストで扱ったテーマを卒業研究でより深く探究したり、というように学びの延長線上にあり、相乗効果が得られたと実感しています。そして、私が卒業後の進路として選んだのが、内定先でのベンチャー企業の資金調達やNPO支援です。政治専攻を選んだきっかけは教育問題でしたが、困っている人を助け、他者の可能性を拡げたいという根本的想いは同じです。直接現場で課題に直面しアイデアを生み出す側から、今度は全体を俯瞰する視点を持ち、アイデアの実現を資金面で支える側にまわり、社会に貢献していきたいと考えています。学内外で得た経験値をフルに活用し、次は他者の挑戦を支える立場に私が紡いだ 新たな知私が学んだ知の源流私が紡いだ新たな知3No.在学生インタビュー法学部 法律学科 政治専攻 4年 [取材時]金子 翔馬 (東京都立小平南高等学校 卒業)みずほ証券株式会社 内定貪欲に「自分」を磨いた先に見据えるのは俯瞰的な視点から支える「他者」の可能性。[演習(ゼミ)情報]2年次より演習(ゼミ) ※「アイデア」と「マラソン」が組み合わさった造語で、多様なメンバーが集まり商品やサービス、ビジネスモデルなどのプランニングを行うイベント。070

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