（作画：漫画研究会）10． アルコールハラスメント毎年のように、コンパや合宿などで飲酒を強要され、急性アルコール中毒での死亡事故が報道されています。新入生の多くは20歳未満であり、法律により飲酒が禁止されています。民法上の成年年齢に達していても、20歳未満は「アルコール未成年」と心得ましょう。飲酒による事故の多くは、「イッキ飲み」に起因しています。飲酒の強要は周りに居合わせた一人ひとりが加害者となり、飲ませた側の責任が大きく問われます。また近年「飲酒運転」による重大事故が大きな社会問題化しています。どちらも重大な「犯罪行為」であることを十分認識してください。【急性アルコール中毒】多量のアルコールを短時間で摂取することにより、意識障害や呼吸停止を引き起こし、最悪の場合は命を落とします。アルコールの分解速度や摂取許容量には大きく個人差があります。自分が大丈夫だからといって、他の人に同じ量の飲酒を強要するのは絶対にやめましょう。もし、次のような症状が現れた場合には、すぐに救急車を呼んでください。① 意識がない。ゆすっても起きない。② 全身が冷えきっていて震えている。③ 呼吸が浅くて早い、ゆっくりで途切れる。④ 大量の血や、食べ物を吐いている。⑤ 痙攣している。口から泡を吹いている。救急車を待つ間、必ず誰かが付き添ってください。絶対に、酔っている人を一人にしないでください。寝かせるときは、顔を横向きにして寝かせましょう。※ 仰向けで、一人で寝かせておくことが最も危険です（吐いたものが逆流して喉に詰まり、窒息する危険性があります）。86
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