ボランティア活動で大事にしていることは?011小学校のボランティアで子どもから初めてもらった折り紙(やさしさメダル) 数々のボランティア活動に参加されているそうですが、概要を教えていただけますか?これまでに国際交流課が主催するアメリカ初等教育・幼児教育ボランティアTA(ティーチングアシスタント)研修で授業アシスタントとして渡米したり、教育実践総合センターの教育ボランティアや自治体が募集する学校教育支援チューターなど、小学校でさまざまな児童のサポートを経験しました。それから、人間開発学部が主催する共育フェスティバルの企画委員にも学科代表として携わっています。共育フェスティバルでは地域の子どもと関わるイベントを運営するのが主な仕事です。それぞれ活動内容や担当する役割は違っていますが、子どもに関わるという点では同じですね。 ボランティア活動をするうえで大切にしていることは何でしょうか?常に相手に寄り添うことです。「どう伝えたらわかってもらえるんだろう」「どうするのが、この子のためなのかな」「子どもの自己肯定感を高めるには?」っていつも考えています。昔から「他人の気持ちを慮る」という姿勢は大事にしていたのですが、学科での学びやこれまでのボランティア経験を通してさらにそれが深まりました。それから、先生方が折に触れておっしゃる「いろいろな子どもがいて、教育方法は一通りではない」という言葉も胸に刻んでいます。 特に印象に残っているボランティア活動について教えてください。たくさんありますが、一つあげるのであれば、入学後、最初に経験したアメリカ初等教育・幼児教育ボランティアTA研修です。ユタ州の小学校で1カ月間、授業アシスタントとして活動したのですが、私は特別支援が必要なクラスを担当しました。絵本の読み方を教えていた子が、最初はほとんど読めていなかったのに、毎日一生懸命練習してすらすら読めるようになったのは本当にうれしかったです。それから、先生が、テストの成績がよかった子を前に呼んで褒めたり、一人の子が発表したら全員がそれにきちんと反応したりっていうのを見て、私もこんな教育ができたらいいなって思いました。アメリカの子どもは自己肯定感が高いと聞きますが、人から認められる、自分も人を認めるっていう経験がそこに その経験がきっかけで幅広く活動を広げていくことになったのですか?そうですね。子どもと接するときの心構えや、そばで成長を見守る醍醐味、肯定することの大切さなどを肌で感じられた、私のボランティア活動の原体験となるできごとでした。その後、学科の制度である「教育インターンシップ」で地域の小学校の授業サポートに入るようになり、終了後も継続して教育現場で子どもたちと関わり続けたかったので、同じような活動内容である学校教育支援チューター、教育ボランティアに携わるようになり、今に至ります。 教育現場でのボランティア活動について、具体的な活動内容を教えてください。地域の小学校に行って、1日で複数のクラスつながるのかもしれないです。短期間でしたが、濃密な体験ができました。学び合う04
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