09KOKUGAKUIN UNIVERSITY89 スマホはとても便利です。SNSなどを通して、世界中の人々とつながることができ、多くの情報を受け取ることができます。しかし、便利さゆえに、大量の個人情報をうっかり漏らしてしまうことがあるかもしれません。相手は、あなたが情報をしっかり管理してくれると信頼して、提供してくれたはずです。勝手に他人にそれを教えるとは思っていないでしょう。あなたも、自分の個人情報が勝手に利用されればとても不愉快に感じるのではないでしょうか。さらに全く知らない人に情報が渡り、迷惑に感じることがあるかもしれません。ネット社会の便利さは、同時に、大きな被害をもたらす可能性をはらんでいます。 ここでは、皆さんが大学生活で個人情報を利用する際の注意点を記載しますので、参考にしてください。(1)個人情報を 取得 する際の注意点 個人情報は、きちんと本人に確認して取得するようにしてください。その際には、個人情報を何のために利用するのかをしっかりと伝えてください。例えば、サークルやゼミなどで連絡網を作ろうとして個人情報を集める場合は、「名簿を作成し、連絡をとるために利用する」ということを伝えたうえで個人情報を集めましょう。もし、取得した個人情報から本人の興味や関心に関する情報を分析する場合、本人が予測できる程度に利用目的を伝える必要があります。また、提供してもらう情報の範囲も必要最小限度にとどめましょう。例えば、住所については、メールアドレスやLINEのIDで十分に連絡が届くのであり、郵送物を届ける必要がない場合には、取得する必要はないでしょう。 講義で作成するレポートにおいて、インタビューした内容を掲載したり、教育実習などで生徒の情報を取得したりする場合があるかもしれません。そのような場合も、どのような範囲での利用が許されるのかを確認し、本人に必要な同意を取っておくことが大切になります。(2)個人情報を 利用 する際の注意点 最初に示した利用目的以外で利用することは慎んでください。例えば、ゼミやサークルの連絡網を作ろうとして集めた個人情報を、ゼミやサークルとは関係のないイベント情報を送るために使ってはいけません。どうしても送りたい場合には、みんなにあらかじめ了解を取り、そのような情報提供についても、お互いに送り合うことがその連絡網の利用として許されることを確認しておいてください。関係者に資料を送付するときなど、外部の業者を利用する場合、その会社が第三者へ無断で提供する危険がある場合は個人情報を提供してはいけません。(3)個人情報を 保管 する際の注意点 取得した個人情報は、漏えいしたり、なくしたりしないよう、安全に管理しなければなりません。スマホのパスワードは当然ですが、適切な頻度で変更するなどの工夫が必要です。また、PCには最新のウイルス対策ソフトを導入するようにしてください。(4)個人情報を 他人に渡す 際の注意点 個人情報を本人以外の第三者に渡す際は、本人の同意が必要です。例えば、集合写真や名簿の写真をSNSにアップすると、他人が見る(取得する)ことができるようになりますので、SNSにアップすることも「他人に渡す」ことになります。同意を得ないで、世界中から見ることができるブログにアップすることは望ましくないでしょう。写真データには、位置情報が含まれている場合もあり、匿名のブログでもあなたや友人の所在が判明してしまうこともありえますので、十分に注意してください。 自分や家族の個人情報が知らないところで自由に使われていたら怖いと感じると思います。ですから、自分以外の他人の個人情報も、自分と同様に大切に守るルールを理解しておきましょう。2 学生のみなさんが気をつけること
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