10 全国の神社では半年に一度、大祓が斎行されます。その神事に用いられる大祓詞が、如何に■釈・信仰されてきたのかに関心を持ち、大学院進学に至りました。 本学大学院では、国学者本居宣長の祓の思想について研究しています。宣長は、『延喜式』巻八「六月■大祓」に■釈を加えた『大祓詞後釈』を刊行しました。彼の思想は後の国学者にも影響を与え、その訓や注釈は今日の解釈にも用いられています。宣長が中世以降の祓の思想を如何に否定し、新しい解釈を生み出したのか、宣長の祓の思想を切り口に近世における祓の思想の一端を明らかにすることを目指しています。 私は文学部日本文学科の卒業生ですが、神職資格を取得する為、学部時代に神道文化学部の課程も教授/博士(神道学・國學院大學)教授/博士(神道学・國學院大學)教授/博士(宗教学・國學院大學)教授/博士(神道学・國學院大學)教授/博士(神道学・國學院大學)教授/博士(神道学・國學院大學)教授/博士(宗教学・國學院大學)教授/博士(宗教学・國學院大學)教授/博士(宗教学・國學院大學)神道史、国学史神道思想史、日本思想史日本考古学、日本宗教史神道史(近世・近代)、国学研究神道史(古代・中世)神道学、宗教社会学、社会事業史、皇室制度史宗教学、宗教社会学宗教学、日本宗教史(近世・近代)宗教学、宗教社会学 学部時代に神社を一から学び、その深い歴史と世界観に好奇心を掻き立てられました。その時に始めた研究をさらに進め、真相に迫っていきたいと思い、本学大学院への進学を決意しました。 今は、戦前日本で神道研究を行っていたD.C.ホルトムの国家観・宗教観とは何かをテーマに研究をしています。D.C.ホルトムの神道研究は戦時中アメリカで広く受容され、いわゆる「神道指令」の起草者にも影響を与えていたことが明らかになっていますが、ホルトムという人物そのものに主眼を置いた研究はまだ道半ばと言えます。そこに新しい知見を発見し、近代の神道史に新たな解釈を提示できればと考えています。 本学大学院は、特に神道学・宗教学において学会併せて受講しました。他学部の学生であるにもかかわらず、先生方は快く私を受け入れてくださり、神道について基礎から丁寧にご教授くださいました。専攻の垣根を超えて、親身になって手厚くご指導くださる先生方が多くいらっしゃる点が本学の良いところです。 神道学は信仰を伴う学問であると思います。学術的な学びだけではなく、実践することに意義があります。私は、先達の学問から志や精神を継承し体現することで、神道の教化や発展に貢献していきたいと思っています。その実現のために、「學問は、たゞ年月長く■ずおこたらずして、はげみつとむるぞ肝要にて」(『うひ山ぶみ』)という宣長の言葉のように、弛まず日々学問に励んで参ります。國學院大學 文学部 日本文学科 卒業文学研究科 神道学・宗教学専攻 在学神道史研究AⅡ・BⅡ・特殊研究AⅡ・BⅡ(演習)神道神学研究AⅠ・BⅠ・特殊研究AⅠ・BⅠ(演習)神社史研究AⅠ・BⅠ・特殊研究AⅠ・BⅠ(演習)神道古典研究A・B・特殊研究A・B(演習)神道史研究AⅠ・BⅠ・特殊研究AⅠ・BⅠ(演習)神社史研究AⅡ・BⅡ・特殊研究AⅡ・BⅡ(演習)宗教学研究AⅠ・BⅠ・特殊研究AⅠ・BⅠ(演習)宗教社会学研究AⅠ・BⅠ・特殊研究AⅠ・BⅠ(演習)國學院大學 神道文化学部 神道文化学科 卒業文学研究科 神道学・宗教学専攻 在学近世・近代の神道史・国学史垂加神道、国学、出雲大社考古資料と文献史料による神社・祭祀の具体像の研究近世・近代の国学史、神社史古代・中世の神道史・神社史近代以降の神道および神社・神職の研究情報化と宗教、社会変動と宗教神道(近世・近代)の宗教学的研究地域社会と神社神道、宗教と情報・コミュニケーションShinto Studies and Religious Studiesの第一線で研究を行っている教授陣が身近にいらっしゃるので、関心と少しの行動力があれば学者間でホットになっている最新の研究に触れることができます。分野が多岐に渡っている神道学ですがそのほとんどを網羅しており、学会の動向も本学大学院周辺を基準に見ると構造的に理解しやすいという利点があります。 今後は、自身の研究を形にすると共に、さらに価値ある研究へと醸成させたいです。ゆくゆくはそうして大成した研究を基礎として周辺研究を充実させると共に、現在神道の世界にある様々な問題に当事者として着手し、少しでも貢献を果たしていけたらと思っています。※令和6年4月現在。職名/学位専門分野主な講義・演習科目講義・演習テーマ本居宣長の著作から近世における祓の思想の一端を明らかに木村 凪沙近代の神道史に新たな解釈を提示し、神道に貢献したい佐藤 教通神道学・宗教学専攻 担当教員氏 名武田 秀章西岡 和彦笹生 衛松本 久史加瀬 直弥藤本 頼生石井 研士遠藤 潤黒﨑 浩行MessageSatoNorimichiKimuraNagisa在学生メッセージ神道学・宗教学専攻
元のページ ../index.html#11