國學院大學 大学院
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職名/学位職名/学位専門分野専門分野主な講義・演習科目主な講義・演習科目講義・演習テーマ講義・演習テーマ 学部1年生のときに受講した講義が大学院進学のきっかけとなりました。現代と変わらないと思っていた助詞にも、用法が違うものがあると知ったときには衝撃を受けました。 形容詞や、それに類する助動詞(「まほし」など)が述語になったときに、どの格助詞を用いるのか、ということを研究テーマにしています。例えば、「水を飲む」というように「飲む」という動詞述語に対しては「を」が用いられますが、「水が飲みたい」というように「飲みたい」という形容詞述語に対しては「が」が用いられます。この差が何によるものかを通時的に調査しています。 本学大学院は日本語学に関しては、古代、中世、教授/博士(文学・國學院大學)教授/博士(文学・國學院大學)教授/博士(文学・國學院大學)教授/博士(文学・早稲田大学)教授/博士(文学・國學院大學)教授/博士(文学・國學院大學)教授/博士(文学・國學院大學)教授/博士(文学・東北大学)教授/博士(文学・國學院大學)Literature上代文学上代文学中古文学中世文学中世文学、近世文学近現代文学、昭和文学日本語文法方言学、社会言語学日本語史 私の研究対象は『平家物語』です。興味を持ったきっかけは、短大の卒業論文で『平家物語』を対象に執筆し、その面白さに気づいたことでした。大学では野中哲照先生の演習で『平家物語』諸本の奥深さを知り、ますますその魅力に引き込まれました。 『平家物語』には数多くの異本があり、それぞれ性格が違うのですが、それは改作者たちの考えが反映されているからです。私は、異本の系統分類や、成立時期の先後という部分にはまだ研究の余地があり、現在考えられている順序が覆る可能性もあると考え、多くの異本を見比べながら改作者たちの考えの解読に取り組んでいます。 本学大学院では、オムニバスの講義や他作品・國學院大學 文学部 日本文学科 卒業文学研究科 文学専攻 日本語学コース 在学日本上代文学研究AI・BⅠ・特殊研究AI・BⅠ(演習)日本上代文学研究AⅡ・BⅡ・特殊研究AⅡ・BⅡ(演習)日本中古文学研究AⅢ・BⅢ・特殊研究AⅢ・BⅢ(演習)日本中世文学研究AI・BⅠ・特殊研究AI・BⅠ(演習)日本近世文学研究AI・BⅠ・特殊研究AI・BⅠ日本近現代文学研究AI・BⅠ・特殊研究AI・BⅠ(演習)日本古代語研究AI・BⅠ・特殊研究AI・BⅠ(演習)日本現代語研究A・B・特殊研究A・B(演習)日本古代語研究AⅡ・BⅡ・特殊研究AⅡ・BⅡ(演習)國學院大學 文学部 日本文学科 卒業文学研究科 文学専攻 日本文学コース 在学万葉集古事記・風土記源氏物語を中心とした平安朝文学軍記物語・歴史叙述能・狂言新興芸術派の小説・昭和期の文芸批評現古対照文法・中古語音声・文法・首都圏方言文法史・中世語※令和6年4月現在。※令和6年4月現在。11日本文学コース 担当教員氏  名土佐 秀里谷口 雅博竹内 正彦野中 哲照岩崎 雅彦石川 則夫日本語学コース 担当教員氏  名小田  勝三井はるみ吉田 永弘YoshinagaYumaWakamatsuTaro日本語学コースJapanese Language Studies動詞述語と形容詞述語に対する格助詞の用い方の差を調査若松 太朗近世、現代(方言)のすべての時代にそれぞれ専門の先生がいらっしゃるので幅広く学ぶことができます。また大学院前期課程には、文法、音声、音韻、学史、対照言語学など多くの講義が開講されており、分野を問わず質の高い教育を受けられることが一番の魅力です。 私たちが日々、当たり前に使用している日本語には多くの■が秘められています。そうした日常に潜む日本語の■を、ひとつでも多く解明できればと思いながら、日々の研究に取り組んでいます。日本文学コースJapanese Literature数多の『平家物語』異本の研究から、改作者の意向を考察吉永 優真他分野の講義・演習を受けることができる点が大きいと思います。自分の興味のある作品・分野だけでなく周辺の作品・分野も学べるので、研究を行う上での視野が広がります。他分野との関わりが多いため、作品・分野をまたいだ交友関係もでき、様々な角度から研究について意見交換をすることができます。 将来はこのまま『平家物語』の研究を続けていき、今取り組んでいる課題の最終目標までやりきりたいと考えています。また、『平家物語』研究を含む中世文学研究は他分野に比べると人口が少ない印象があるので、大学の教員となり後進の育成にも携わりたいと思います。文学専攻

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