26 私たちの生活における税務への関心の高まりとともに、税理士に対する期待も高まっていると感じます。納税者のよき相談相手になりたいとの思いから大学院への進学を決意しました。 近年のグローバル化の進展により同族会社の形態が多様化し、同族会社の取引状況も複雑化しています。このような状況に対応するために、同族会社の行為計算否認規定における不当性要件の判断基準を明らかにしたいと考え、「法人税法132条の不当性要件に関する一考察」を研究テーマとしています。 本学大学院は、税法科目が充実しているため、租税法を体系的に学ぶことができます。また、少人数体制で実施されるため、学生の理解に合わせた氏 名大西 祥惠小木曽道夫尾近 裕幸尾崎麻弥子尾田 基小野 正人木上 律子木村 秀史櫻井 潤佐藤 謙一東海林孝一杉山 里枝田内彦一郎髙木 康順高橋 克秀田原 裕子中馬 祥子手塚 貞治中泉 真樹中田 有祐根岸 毅宏野村 一夫橋元 秀一林 行成原 省三藤山 圭星野 広和細井 長細谷 圭水無田気流宮下 雄治山本 健太 私は、税理士法人に勤務していますが、上司が本専攻を卒業しており、培った条文体系や税法のあり方を踏まえ活躍する姿を見て、私も単に条文を理解するだけでなく、幅広い知見を身につけたいと考えたのが進学のきっかけです。 在学中の論文テーマですが、税務上の貸倒損失については、未だに法人税基本通達9-6-1〜3に基づいて損金算入が行われており、近年の多種多様な取引や、コロナ禍における情勢を踏まえたところで、いわゆるソフトローに依拠する現在の法体系が判断基準として適切なのかという点に疑問を持ち、研究しました。 当時は働きながら通学していましたが、平日夜間や丁寧な指導を受けることができます。論文指導においても、私自身の研究の進■に合わせて迅速に、かつ詳細にご指導いただいています。さらに、土曜日に講義が集中しているため、社会人が学びやすい環境であることも本学大学院の魅力の1つだと思います。 インボイス制度の導入や電子帳簿保存法の改正など納税環境の整備が図られる中で、企業においても税務コンプライアンスの意識が高まっているため、税理士にも適切な指導が求められています。将来は、大学院で学んだ知識や考え方を活かし、時代のニーズに沿うように、さらに知識や経験を積み上げていきたいと思っています。法政大学 経済学部 経済学科 卒業経済学研究科 経済学専攻 在学法政大学 経営学部 経営学科 卒業経済学研究科 経済学専攻 修了 / KPMG税理士法人 所属労働市場において不利な立場になる人々についての実証研究社会調査データの初歩的・高度な分析経済理論史研究企業分析をメインとして調査研究力を養う法人税法の実務と論点社会保障財政の国際比較研究、政府間財政関係の日米比較研究、地域医療政策論所得税等における実務上の論点とその解明制度的原価計算の批判的検討戦前期日本の財閥に関する文献・資料講読相続税の実務と論点計量経済学において経済理論とデータを結びつける科学方法論と数理統計学を学ぶ中国経済史都市間競争における渋谷の位置づけを考える資本主義世界経済と開発問題をめぐる学説史的研究経営戦略の実践知としての習得医療経済学研究財務会計理論、国際会計の歴史と現状福祉国家に関する財政と制度・政策の研究社会知の理論日本経済の過去・現在と直面する課題日本の医療政策・医療産業研究国際課税の実務と論点経営学・イノベーション論の基礎・発展的学修現代企業の経営課題 −製品リコールと組織学習−国際資本移動・多国籍企業論マクロ経済学の動学的側面に関する理論・実証研究ダイバーシティー(多様性)を基軸とした異文化理解・社会的包摂研究世界都市経済の展開とその特徴※令和6年4月現在。職名/学位教授/博士(経済学・大阪市立大学)教授/文学博士(上智大学)教授准教授教授/博士(商学・一橋大学)教授/博士(経済学・國學院大學)客員教授教授/博士(経済学・國學院大學)教授/博士(経済学・中央大学)教授准教授教授/博士(経済学・東京大学)客員教授准教授教授教授/博士(学術・東京大学)教授教授/博士(学術・東京大学)教授准教授教授/博士(経済学・國學院大學)教授教授教授教授准教授教授/博士(経営学・東北大学)教授/博士(経営学・立命館大学)教授/博士(経済学・一橋大学)教授教授/博士(経済学・國學院大學)教授/博士(理学・東北大学)社会政策、労働経済、マイノリティ研究、貧困、社会的排除組織社会学、産業社会学理論経済学、オーストリア学派経済学、比較経済システム論西洋経済史イノベーション論、組織設計論ベンチャービジネス、新事業創造、産業企業研究法人税 税務争訟国際金融論、国際通貨論、通貨統合論財政学、地方財政論、医療政策所得税、租税手続、租税争訟会計学日本経済史、経営史税法実務マクロ経済学、計量経済学アジア経済論、グローバル経済論地域社会問題、高齢社会と社会保障発展途上国、国際経済、環境・開発問題、女性労働論経営戦略論・事業計画論・中小企業経営論応用ミクロ経済学、産業組織論、公共経済学、医療経済学財務会計、国際会計財政学メディア文化論、社会理論、医療文化論、情報倫理労働経済学、社会政策、労務管理論、労働調査論産業組織論・医療経済学法人税、国際課税、租税争訟経営戦略論・イノベーション論経営管理論、経営組織論、経営戦略論国際経済学、中東地域経済マクロ経済学、公共経済学文化社会学・ジェンダー論/社会関係の内実を文化現象より検証マーケティング論、商業・流通論経済地理学、都市地理学専門分野主な講義・演習科目社会政策特論AⅤ・研究AⅤ(講義)社会政策特論BⅢ・研究BⅢ(講義)経済学史特論BⅠ・研究BⅠ(講義)※令和6年度は国内派遣研究中※令和6年度は国内派遣研究中演習Ⅱ・Ⅲ他税務特論AⅡ・研究BⅡ(講義)※令和6年度は国外派遣研究中財政学特論AⅠ・研究AⅠ(講義)税務特論Ⅰ会計学特論BⅠ・研究BⅠ(講義)経済史特論BⅠ・研究BⅠ(講義)税務特論Ⅲ(講義)計量経済学特論A・研究A(講義)国際経済特論BⅠ・研究BⅠ(講義)社会政策特論AⅣ・研究AⅣ(講義)国際経済特論AⅡ・研究AⅡ(講義)経営学特論BⅧ・研究BⅧ(講義)社会政策特論BⅡ・研究BⅡ(講義)会計学特論BⅢ・研究BⅢ(講義)財政学特論AⅡ・研究AⅡ(講義)経営学特論AⅣ・研究AⅣ(講義)経済政策特論BⅠ・研究BⅠ(講義)経済政策特論BⅡ・研究BⅡ(講義)税務特論Ⅳ(講義)経営学特論BⅤ・研究BⅤ(講義)経営学特論AⅠ・研究AⅠ(講義)国際経済特論BⅢ・研究BⅢ(講義)理論経済学特論AⅠ・研究AⅠ(講義)社会政策特論AⅠ・研究AⅠ(講義)※令和6年度は国内派遣研究中経済政策特論AⅣ・研究AⅣ(講義)講義・演習テーマ※講義・演習科目は変更になる場合もあります。租税法を体系的に学び、時代のニーズに沿う税理士を目指す中山 優子税務が幅広く認知されるような社会づくりに貢献したい齊藤 健太土曜日の授業の選択肢が比較的多く、業務の都合に応じて調整することができた点が良かったと思います。また、ディスカッション形式で進む授業も多く、学生同士でも税務に関する議論をし合える環境が整っていたことも魅力に感じました。 修了後の短期的な目標としては、大学院で培った条文体系や税法のあり方を踏まえて、様々な角度から税務に関する提案ができる人材として活躍していきたいと思っています。その上で、将来的には、税務に関するアプローチのあり方や与える影響など、ビジネスを行う上で優先的に考慮されるべき分野として、税務が幅広く認知されるような社会づくりに貢献していきたいと思っています。Message経済学研究科 担当教員SaitoKentaNakayamaYuko在学生・修了生メッセージ
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