ひらく009 小説家を目指そうと考えたのはいつごろでしょうか?また、きっかけを教えてください。高校3年生の夏、初めて進路について本気で考えました。私が通っていたのは美術やデザイン、調理コースがある高校で、周りの同級生は美術大学や専門学校を目指す人がほとんど。私自身も美術大学への進学を考えましたが、入学するためには受験用の絵を描かなければならず、入学後もしばらく自由に絵が描けなさそうだと思い、他の進路を探すことに。当時から本が大好きで、「こんなに本が好きなら書く方もできるかもしれない」と考え、小説家を志すようになりました。 小説家を志していた小松さんが、國學院大學を選んだ理由は何ですか?小説に何を書きたいかと考えたとき、まず頭に浮かんだのが大好きな新選組でした。そして、歴史小説を書くならば想像では補えない史実をしっかり学びたいと思い、高校の歴史の先生に進路を相談したんです。親身に話を聞いてくださった先生に「歴史を学ぶなら國學院大學の史学科がいいよ」と教えていただき、進学を決めました。新選組を知ったのは中学時代です。独自の活動や個性的な人物像に魅力を感じ、興味を持ちました。資料を調べ、ゆかりの地を訪れたり、自分で調べたことをまとめたルーズリー歴史小説を執筆する極意は?小説家03
元のページ ../index.html#12