125【出願要件】本学神道文化学部神道文化学科で学びたいという意欲を持ち、次の項目のいずれかについて志望(複数可)を強く持つ者。①古代の神道史・神社の学修・研究 ②近世・近代の神道思想や制度の学修・研究③祭式・神社実務の学修・研究 ④宗教・宗教文化の学修・研究⑤比較宗教文化・国際化の学修・研究 ⑥現代社会と宗教、宗教理論の学修・研究 【選考方法】■第1次選考(書類選考)①レポート[課題図書を読んだ感想文](2,000字程度)〈課題図書〉『日本神道史』(吉川弘文館)※増補新版推奨次の(1)〜(3)から1か所を選び、内容の要約(600字程度)と自らが興味・関心をもった点について合わせて2,000字程度で論述する。参考文献等を使用した場合は、別途明示すること。(1)「Ⅰ. 神道とは何か」(2)「Ⅱ. 神道の歴史」を構成する節のうち一節(3)「Ⅲ. 神社分布と神道の現在」②志望理由書(900〜1,000字)③活動レポート(資料添付は任意)(詳細は入学試験要項で確認すること) 【出願要件】本学文学部哲学科で学びたいという意欲を持ち、次の項目のいずれかについて志望(複数可)を強く持つ者。①西洋古代・近代・現代の哲学、倫理学の学修・研究②東洋哲学(日本哲学、インド哲学、中国哲学など)の学修・研究③応用倫理学(生命倫理、環境倫理など)の学修・研究④宗教思想の学修・研究⑤西洋古代・近代・現代の美学、芸術哲学の学修・研究⑥西洋・東洋・日本美術史、美術思想の学修・研究⑦芸術学(映像論、音楽論、舞踏論、建築論など)の学修・研究 【選考方法】■第1次選考(書類選考)①レポート(800字程度)②自己推薦書(900〜1,000字)③活動レポート(詳細は入学試験要項で確認すること) ■第2次選考①小論文試験(1,000字程度、90分)②面接試験(約20分)(3)論述のしかたは適切か 主題について、根拠を示したうえで合理的な説明をおこなってください。根拠のない空論や個人的見解に終始しないことが重要です。根拠に基づく公正な判断力があるか、それをだれもが納得できる論理をもとに、適切な日本語で表現できているかを評価します。(4)根拠を示しているか 過去におきた事柄をレポートにまとめるときには、想像ではなく、確実な根拠を示して論述することが必須です。したがって、根拠として参照した文献、史資料、調査報告書等を、正しく列挙してください。根拠資料の提示がない場合、個人的な想像と区別がつかず、レポートとして評価できません。②志望理由書 入学後、出願要件①〜④の分野のうちの何を、どのように学びたいかを、 具体的に記載してください。その主題に関してこれまで自主的に調査研究 や学習をした経験がある場合は、それにも触れ、史学科を志望する理由を 明確に述べてください。③活動レポート 高等学校の学習以外で、学校の内外で自主的な活動をおこなった事柄を 記載してください。a)〜e)に挙げた活動以外でも構いません。その活動を 通して、身についたことを述べてください。なお、活動の成果を証明する表 彰状、新聞記事等の添付資料は不要です。■第2次選考①論述試験 出題された英文・漢文・古文をしっかりと読みこなし、内容を要約し(300〜500字)、そのうえで、その内容について、自分の見解や意見を300〜500字程度で論述します。出題文の内容が理解できなければ、自分の見解を書くことができませんので、英語・古文・漢文の読解力をつけておくことが必須です。さらに、要約する力、見解を明快に書く力、日本語表現力を磨く訓練も必要です。また、出願にあたって提出したレポートについても200字程度での説明を求めます。②面接試験 史学科への志望動機、入学後の学生生活の抱負などを問います。史学科で何を、どのように学びたいかを明確に述べるようにしてください。哲学・倫理学・美学・芸術学・美術史をテーマとする、もしくは、それらと関連する内容を含む、書籍1冊ないし美術作品・映像作品等1点を取り上げ、それについて紹介し、どのようなテーマ・内容に深く関心を持ったのか、またその理由を示すこと。なお、書籍の場合は第2次選考の課題図書とは異なるものを選び、書籍名・取り上げた作品名等を表題の欄に記入すること。これまでの学習意欲と関連づけて、本学科入学後に学びたいことについて示すこと。あらかじめ次の課題図書を読んでいることを前提とした試験を行う。課題図書は、試験当日持参すること。なお、図書に書き込みをすること、頁を折り曲げることは可とするが、別紙を持ち込むこと、付箋を貼ることは認められない。〈課題図書〉鷲田清一『じぶん・この不思議な存在』(講談社現代新書)大学での学問・研究に対する目的意識、修学意欲などについての面接を行う。取り上げる書籍や作品の内容すべてを網羅する必要はありません。自分【選考のポイント】■第1次選考①「レポート」 次の3点を特に重視します。(1)書籍や作品について、論点を絞ってしっかりとまとめられているかがとりわけ関心を持った箇所を明確に示し、正確にまとめられているかを見ます。(2)自分なりの意見の形成ができているか 参考書等からとってきたような考えではなく、あなたが何を理解し、どのように考えたかを書いてください。ポイントは結論に至る思考過程であり、導き出された意見が正しいかどうかではありません。(3)正しい日本語で、論理的に書けているか 論述は、興味や関心の異なる他人に自分の考えを理解してもらうためにあります。自分の考えの理由・根拠を示し、正しい日本語で、わかりやすく思考過程を説明してください。②自己推薦書 なぜあなたが哲学科で学ぶ必要があるのかを、これまでの学習意欲と 関連づけて述べるものです。高校での活動記録に終始せず、そうした活 動や日々の思索を通じて、自分がなぜ哲学あるいは美学を学ぼうと考え たか、具体的に何をどのように学び、どのような方向性で自分の考えを 深めていきたいかを書いてください。■第2次選考①小論文試験 課題図書の内容をふまえた論述問題が課されます。ただし、この試験は、 問いの正解のようなものを課題図書の中から探す作業ではありません。 第1次選考の「レポート」でのポイントに加えて、提示されている課題が 「いかなる問い」を扱ったものであるかを正確に把握しているかどうか を見ます。 たとえば、過去に以下のような課題が出ています。 過去の例) プラトン著・藤沢令夫訳『メノン』(岩波文庫) 問 『メノン』の冒頭において、メノンはソクラテスに対して、徳は人に教 えられて学ぶことのできるものであるか、それとも教えられて学ぶことは できずに訓練によって身につけられるものであるか、それともまた、学ん でも訓練しても得られるものではなく生まれつきの素質によるものか、さ らにまた、そのいずれでもない仕方によるものなのか、と問うている。あ なたは『メノン』を読んで、「学び」の本質についてどのように考えたかを 述べよ。(1,000字程度) 上記の例であれば、「徳は人に教えられて学ぶことのできるものである か」や、「学ぶこととはどのようなことか」といった根本問題を、まずは理 解していることが必要です。そうした前提をふまえずに、たとえばプラト ンの思想などについて詳細に説明できても意味はありません。課題で言 及されている人物や事柄について知っていることは有益ですが、たとえ 何も知らなくとも、問われている課題について深い思考ができなければ なりません。そのためには、課題図書をただ読むだけでなく、そこに出て くる用語などを調べ、理解を深めておくことが必要です。②面接試験 哲学科への志望理由や、入学後の学生生活への抱負などを、明確に説 明することが求められます。また、哲学・美学におけるトピックに関する 問題についてどう思うか、いくつか問われる時があります。その場合も、 とくに固有名詞などに詳しくある必要はなく、問題の所在を把握してい るかどうかと、そこから論理的に自分なりの意見形成ができているかど うかが問われます。朗らかかどうかといった、一般的な面接試験で求め られる外向的な要素はあまり重視しません。
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