國學院大學 入学案内 2024
21/148

KOKUGAKUIN COLLECTION長野県の片山遺跡で出土した古墳時代前期の土器。角のように見えるのが手で、胴部には顔が。祭祀遺物として貴重な資料です。室町時代に吉田兼倶によって大成された吉田神道。吉田家に伝わった神■に関する知識に、道教・仏教・儒教などの思想が取り入れられています。この行事壇は、吉田神道における祈祷の一つ、神道護摩行事を行うためのもので、中央の炉で火が焚かれました。KOKUGAKUIN UNIV. 018PICK UP三角縁三神三獣鏡[古墳時代前期]「芝山」と名づけられた、螺鈿細工で菊と蝶が描かれた印籠。印籠を収める箱には、有栖川宮幟仁親王の弟宮である慈性入道親王(精宮)が兄宮に進呈した旨が記されています。江戸時代後期に西村楠亭によって描かれた葵祭図屏風。御所から神社へ向かう優雅な行列が描かれ、捧げものの入った唐櫃を担ぐ人々や牛車などが見えます。葵祭(賀茂祭)は、平安時代から現在も続いており、京都の上賀茂神社と下鴨神社で行われます。葵祭図屏風 [江戸時代後期]背面にさまざまな文様が施された古墳時代前期の三角縁三神三獣鏡。古代より、鏡は神や祖霊へ捧げられる特別なものでした。内区外周に波文帯が巡り、三神三獣の図像が求心的に配置されています。幕末明治期の漢学者である大槻盤渓の旧蔵品です。沃懸地菊蝶図螺鈿印籠 銘「芝山」[江戸時代末期]女房装束 [現代/再現]宮中で奉仕する女官が着用した装束。正式には「五衣唐衣裳」。鎌倉時代からは、限られた女官だけが儀式で用いるようになりました。古代から近代に至るまで、日本の歴史や文化を感じられる所蔵品がたくさん。定期的に企画展も実施しており、貴重な史資料を見るために多くの人が訪れます。挙手人面土器[古墳時代前期]吉田神道行事壇 [再現]MUSEUM

元のページ  ../index.html#21

このブックを見る