國學院大學 文学部 令和8(2026)年度 入試ガイドブック
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10 本講義は1年次の必修科目として、日本語について、その音声・語彙・文法・意味・文字・方言・歴史などの分野を幅広く学修します。「ま」のように濁点を付けられない字があるのはなぜか、「足す」と「加える」の違いは何か、日本語に関するさまざまな問題を考えます。 演習とは、与えられた課題に沿いつつ学生が行う研究発表について、他の受講生もまじえて議論・意見交換を行い理解を深める科目です。8種類前後の演習を準備しています。テーマは年度によって異なりますが、『古事記』『万葉集』『蜻蛉日記』『源氏物語』『平家物語』、御伽草子、近世俳諧、近現代小説などが用意されています。 担当教員によって、発表者が個人で発表するか、グループで発表するか、ペーパーで発表するか、パワーポイントを使うか、質問者の側が挙手して質問するか、質問事項を紙に書いて提出するかなど、さまざまな形式があります。20名前後の受講生ですので、学生同士の相互理解も深まります。 学校図書館司書教諭課程の科目です。欧米で考案された学習モデルに基づいて学校図書館の資料やインターネットの情報を活用する授業の形態を考察します。ブレインストーミングなどのアクティブな学習方法を取り入れて、ワークショップ形式で講義と演習を展開します。 『源氏物語』をテキストとした演習です。今日に伝わる源氏物語の本文は、主に平仮名で書かれ、濁点も句読点もかぎかっこも施されていません。演習参加者は分担して、それに漢字をあて各種の符号を施して校訂本文を作成し、現代語訳を付けます。それに、その過程で疑問を持ったことや関心を持ったことについて調べ、考察を加えて、資料として整え、コピーして配布します。その発表に基づいて演習を行います。 民俗学は過去の「伝統的な」生活文化だけでなく現代の生活文化も対象としています。「恵方巻の商品化」「祭礼のイベント化」「妖怪のエンタメ化」など、現代の民俗文化を考える講義です。 実習Ⅰ~Ⅲを通して、楷書・行書・草書・隷書・篆書(篆刻を含む)の漢字の五書体と仮名を、偏りなく学びます。歴代の名品の臨書を中心に、筆写力を養います。実習Ⅳでは、漢字仮名交じりの書や発展的な作品制作に取り組みます。日本語学演習ⅡA・ⅡB現代文化論書道実習Ⅰ~Ⅳ〔日本語学専攻〕■小田勝 教授日本語学(古典文法)■三井はるみ 教授日本語学(方言学・現代日本語)■諸星美智直 教授日本語教育学(日本語教育史・ビジネス日本語)/日本語学(近代日本語)/福祉言語学(点字史)■吉田永弘 教授日本語学(文法史)■植松容子 准教授日本語教育学/日本語学(現代日本語)〔伝承文学専攻〕■飯倉義之 教授口承文芸研究/現代民俗■伊藤龍平 教授伝承文学(近世~近現代の説話)■大石泰夫 教授民俗学(特に祭礼・芸能)/東アジアの民俗芸能の比較研究■服部比呂美 教授民俗学(年中行事・習俗慣習・食文化)■大楽和正 准教授民俗学/民具学/有形文化財〔書道〕■橋本貴朗 教授書道(仮名)/日本書道史■野村ひかり 准教授書道(漢字)/中国書道史〔図書館学〕■新藤透 教授図書館情報学(日本図書館史)■須永和之 教授図書館情報学/学校図書館論/図書館行政と学校図書館の国際的比較〔教職課程〕■齋藤智哉 教授教育方法学/授業の臨床的研究■高橋大助 教授国語教育学/文学教育論/舞台芸術論■高山実佐 教授国語教育学〔日本文学専攻〕■石川則夫 教授近現代文学(特に大正~昭和の小説・評論)■岩崎雅彦 教授中世文学(能・狂言)■上野誠 教授上代文学/万葉文化論■竹内正彦 教授中古文学(『源氏物語』を中心とした平安朝文学)■谷口雅博 教授上代文学(神話・説話)■土佐秀里 教授上代文学(『万葉集』を中心とした上代文学)■中村正明 教授近世文学(江戸時代後期の戯作)/明治初期文学(明治時代前期の散文)■野中哲照 教授中世文学(軍記物語)/歴史叙述■荒木優也 准教授中古・中世文学(平安・鎌倉期を中心とした和歌文学)■安西晋二 准教授近現代文学(主に戦後以降の現代小説)日本文学科日本語学概説Ⅰ・Ⅱ日本文学演習ⅠA・ⅠB学習指導と学校図書館授業紹介専任教員

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