國學院大學 文学部 令和8(2026)年度 入試ガイドブック
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外国語文化学科黒澤 直道教授外国語文化学科4年加藤 尚之さん外国語文化学科4年橋本 真優さん19黒澤 外国語文化学科には「外国語コミュニケーション」と「外国文化」の2つのコースがあり、しっかりとした基礎学習による確かなコミュニケーション能力と、異文化を深く理解する力が身に着きます。必修として全員が英語を学ぶほか、第2外国語を加えた2言語を4年間学ぶことができます。私は1~2年生の中国語の授業と、中国の文化・民族に関する「中国地域文化論」、3~4年生の「外国語総合演習」を担当しています。橋本 もともと英語の勉強が好きだったため、英語を中心に学べる大学を探しました。大学では英語と中国語を学習しながら、独学で韓国語も勉強しましたが、國學院大學は観光地として有名な渋谷駅に近いため、留学生の方の観光案内のお手伝いもでき、この大学を選んでとても良かったと思っています。加藤 私は中学の時から「韓流」が好きで、それをきっかけに言語や文化の学びを通じて、世界の歴史や価値観などを理解したいという思いがありました。國學院大學は日本の文化や歴史を重視しているため、日本と海外の文化を比較して学ぶ環境が整っていると思い選択しました。黒澤 私の専門は中国民族研究ですが、なかでも少数民族の「ナシ族」の言葉と文化を研究しています。3年間、現地でナシ族の人々と生活しながら彼らの言葉や文化を学び、現在も研究を続けていますが、研究の最も基盤となっているのはやはり言語の習得と理解です。外国語文化学科は、学生の色々なニーズに応えることができること、教員と学生の距離が近いというのが特徴です。橋本 先生に指導していただいた卒業論文は「母語が言語学習に与える影響」というテーマで、「日本語教育において日本語とは異なった表現が生じる理由」などについて考察したものです。4年間を通して、言語とともにその言語を使用する人たちの暮らしや文化・価値観を学ぶことができたと思っています。加藤 私の卒業論文は「『韓流』の海外展開」です。韓国語は独自に学習したのですが、この学科で身に着けることのできた「外国語運用能力」と「多文化理解の力」がとても役に立ちました。それも、先生方の深い専門知識と丁寧な指導、そして学科全体の充実したカリキュラムによるものだと実感しています。橋本 この大學は、学業面に加えて、エアライン講座など就職活動のサポートもしっかりしてくれますので、加藤さんも私も学んだことを生かせる航空会社への入社が決まりました。黒澤 おめでとうございます!言語と文化を基礎から理解することは、異文化理解の最も重要な柱です。同時にそれは、複雑を極める現代社会を生き抜くために必要な力であり、それらを楽しく学ぶということも大切になります。対 談●外国語文化学科を漢字一文字で表すと・・・(学年は取材時のもの)教員の多彩な専門分野は、学科の多様性を示します。各教員が研究対象とする世界の様々な地域の、言語と文化の多様性に彩られた学科です。彩異文化理解の最も重要な柱は、言語と文化を基礎から理解すること

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