國學院大學文学部史学科編 國學院大學文学部史学科では、1年次必修科目「史学導入 演習Ⅰ」で使用するテキストを作成しました。「史学導入演習Ⅰ」の授業は、史学科生に求められる基礎知識・能力・研究倫理・学修姿勢を身につけること、歴史学の基本的な研究方法にふれることを目的として、1年次前期に設置されています。具体的には以下の5点を目標に、本テキストに沿って授業が行われます。(1) 「学びの場」である史学科の歴史やカリキュラム・特徴を理解できる。(2) 大学での学び方、生活のマナーを身につけ、主体的に行動できる。(3) 学修に必要な知識・情報(書籍・論文)の入手の仕方、情報ツールの活用法、学修・研究上の倫理(ルール)を習得する。(4) 学んだことをまとめ、考えたことを人に伝えるための発表の技術、文章作成術を習得する。(5) 自身が専攻するコース・分野の研究方法を理解・説明できるとともに、その分野の文献を読み、論旨を説明できる。 日本史学・外国史学・考古学・地域文化と景観の4つのコースがあり、幅広い専門分野の中から自分の専攻を選択できます。文字史料に基づく文献史学以外にも、考古資料・美術工芸品・文化景観などを扱う多様な授業を開講しています。 卒業後のキャリアデザインに合わせて選択する2つの履修プログラムが用意されています。一般企業への就職や公務員を目指す人には、幅広く歴史の教養を身に付けるStandard career program(Sプログラム)、教員や専門職、大学院進学を目指す人には、歴史をより深く学ぶProfessional career program(Pプログラム)を推奨します。 「史学導入演習」「史学基礎演習」「史学展開演習」「史学応用演習」の各演習科目を4年間かけて段階的に履修しながら、歴史学の研究法を実践的に学びます。2年次には専攻を決め、3年次から指導教員による論文指導が始まります。4年間の学びの総括となるのが卒業論文です。 本テキストを用いた学修を通じて、高校での歴史・地理の学びから、大学での史学の学び、そして自身の目指す研究へと、スムーズに移行できるよう設定されています。271.4つのコースと幅広い専門分野2.SプログラムとPプログラム3.充実した演習と卒業論文学科の特色 4つの専門コースで学ぶ実証的な歴史学史学科の学び史学科の学び史学導入演習Ⅰテキスト
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