國學院大學 文学部 令和8(2026)年度 入試ガイドブック
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それから、間違った言葉というものはいっぱいあると思うんですが、そういうものに対して、たくさんの資料とかを見て、そのことが合っているかどうか調べるということを学んだのが、自分の中でも役立っていると思います。Q3 次は、自分が成長できたと思うことについて教えてください。~2回読んでわからなくても、何回も何回も読んで頑張って理解できるようになってきているので、そういう挑み続ける精神というか、諦めない力がついたように思います。野澤 私は高校までは英語しか学習してこなかったんですが、フランス語と英語を平行して学習することで、例えば両方の文法が似ているため「フランス語のこの文法は英語をこれと同じなんだ」とか、そういうところで英語力と一緒に自分の学力が上がってきたなと感じています。TOEICに関しても、まわりに一緒に受ける人もいたため、私も頑張ろうという気持ちは格段に上がりましたし、他には、フランスは元々その植民地になっていたところが多いためにいろいろな肌の人がいるし、そういう背景やヨーロッパの文化を一緒に学ぶことができたため、語学と一緒にその語学が話されている国についても知ることができたというのがありますね。牧口 私が4年間を通して成長したことは、学力的な面はもちろんあるんですが、それだけじゃなく大きく成長したなって思五十嵐 まず、大学に入る前より、確実に哲学に関するワードや概念みたいな知識は増えていますね。成長できたと思うのは、哲学の文章ってイメージ通りにめちゃ難しいんですね。以前は、最初に読んだ後にもう1回読んでみて、わからなかったら諦めるみたいなことだったんですが、今は、難しい文章に対して1うことが2点あります。1点目は、中国文学を通していろんなジャンルを学ぶんですが、多角的な視点だったり漢字1字を読むだけでも意味を調べたりするので、裏付けが大事になることが多く、その裏付けに基づいて、その自分の意見をしっかり述べる。自分にとって何が最適解なのかを考えて、自分の意見を述べることができるようになったことです。2点目としては、小さなことでも「なぜなのか?」っていうのを大事にするようになったことです。漢字の意味一つでもいろんな意味がある中で、「何でこの漢字はこの意味なのか」とか、「この人はなんでこの行動をとったのかな」っていうことを調べていく中で、その「なぜ」を追求すると、歴史的な背景があったり、その人の心情だったり、文字に隠されている書いた人の思いだったりを学ぶことが出来るようになります。この点については、日頃の生活を送る上でも身についたなと思ってます。上野 私は、幅広い視野で考えられるようになったということがあります。例えばニュースを見ていても「それって真実なの?」と思ったり、自分のキャリアプランの中で「こういうことに挑戦してみようかな?」という気持ちが生まれたりする、といったことです。とても自由に学ばせてもらえる環境だったので、気持ちの面でもそういった変化が生まれたんだと思います。高橋 僕の場合は、精神的な成長もありましたけれど、何かを主張をするにあたって、必ず根拠やデータが必要だというような考え方、そういう基本的なところを身につけられたと思います。あと、これは指導教員の先生と大笑いしたんですけれど、古語に触れすぎて、普通にレポートを書いている中に古語が入っちゃうんですね。言葉には「理解語彙」と「使用語彙」という2種類があって、「理解語彙」は知ってるだけで「使用語彙」は使えるようになる。英語とかフランス語もそうですし、古文や漢文とかもそうだと思うんですけど、言葉って知っていても使えないことってあるじゃないですか。そこに結構大きな壁があって、それが使えるようになるというのは、1個の言葉を自385学科座談会

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