國學院大學 文学部 令和8(2026)年度 入試ガイドブック
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分の中で習得できたっていうことで、自分の中で成長を感じたところです。それとともに、和歌や古典を学んできて、その中にある精神とかも結局は日本人で変わってないところが多くある、日常生活を生きる中でも「雅(みやび)」とか「風流」とかを感じられるようになったのが、一歩成長した証かなと思っています。Q4 そのようにして学んだことを、将来どう生かしてきたいか、将来像のようなものがあれば教えてください。五十嵐 哲学のテキストを読むときの一般的なイメージは、何か批判的に読んでいくっていうイメージがあると思うんですけれど、実際にはその筆者の立場をしっかりと理解することと、その立場に立って筆者が言いたいことは何かっていうのを考えていくことが重要なんですね。そう考えたときに、今後は、相手の立場に立って、相手がどういうふうに考えてるのかが理解できる、そういう人間になっていきたいと思っています。ですから、そういう方向の仕事、ホスピタリティのある介護などの業種や職種に就きたいなと思っています。野澤 私は、学んできた語学を生かせる仕事がしたいなと思っていたことと、コミュニケーションを取ることが好きなため、自分の語学を生かしながら日本国内だけでなく外国籍の方ともお話ができる仕事に就きたいと思い、客室乗務職に応募し内定をいただきました。国内線ではあるんですけれども、インバウンドの需要が戻ってきているので、その中で様々なバックグラウンドを持っているお客様と、自分が学んできた語学や文化の知識を生かしながら最前線で活躍したいなと思っています。牧口 私は、小さな子供たちの体育教育を斡旋する企業の一般事務で内定をいただきました。「中国文学科なのに、なんでそれなの?」「何を目指してるの?」といろんな人から言われますが、その企業では事務職の仕事以外にも、広報の活動だったり財務や人事などの様々な経験ができる仕事も行います。靴とかの販売なども行っているため、私が4年間で学んだ多角的な視点だったり、「なぜこれが大事なのか」っていう疑問を大事にした上で、小さな子供たちの将来が豊かになるために「自分に何ができるのか」を考えて仕事に向き合い、頑張っていきたいなと思っています。上野 私の場合は少し特殊なのかもしれませんが、公認会計士試験に合格したため、就職先は監査法人という監査業務をする企業になりました。史学科で、「何で公認会計士なの?」とよく言われるんですけど、大学1年生のときから大学のプログラムで簿記を勉強していまして、その中で会計という分野に興味を持ったためです。史学科の勉強と両立しつつ、会計の勉強も頑張って、その道を選びました。会計士って、基準にないような会計処理を監査チームで考えたりとかもするため、そういったところで論理的な思考能力が求められるっていうのもありますし、公認会計士は監査業務だけでなく、アドバイザリーとかコンサルティングとか税務とか社外役員とか、そういったこともできるんですね。ですから、そこに史学科で学んだこととの繋がりがあると思うんですが、探求心や好奇心を持っていろんなことに挑戦できるかなと思い、成長していきたいと思っています。高橋 言葉が好きだったということもあり、最初は出版社や新聞社といったところに行きたいなと思って就活をしていたんですが、説明会とかに行っても「どうも自分がやりたいことと違うな、合わないな」と思い、最終的には国家公務員で、防衛省に入ることを決めました。文学科でやってきたことと繋がりはないんですが、大学で一歩成長できたのが「分析力」だと思いますので、そういったことが役に立つのではないかと。いろんな情報が集まってくる中で、自分がその言葉というもので培った分析力や比較といったところで自分の力を出せるかなと思い、就職先に決めました。公務39

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