國學院大學 文学部 令和8(2026)年度 入試ガイドブック
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 中学生の頃、学校に馴染めなかった私に寄り添ってくれた恩師と出会ったからです。恩師の真摯に向き合ってくださるお姿が素敵だと思い、教職にあこがれを抱くようになりました。また、恩師の『平家物語』「扇の的」の授業をきっかけに、古典にも興味をもちました。古の人々の内なる思いや葛藤、そこから学びが広がる面白さを子どもたちに教えたいと思い、国語科の教員を目指しました。 国語教員の輩出実績をみて、私の国語教員になりたいという夢を叶えるのに、一番力になってくれる大学だと感じたことが理由です。実際に、尊敬できる日本文学科の教授と出会い、教職センターの手厚いサポートのおかげで、国語と教育の専門知識を身に付けることができたと実感しています。 三年次に開講された教職ゼミが一番印象に残っています。講座の内容は、皆で『教育小六法』を読んで理解していくというものでした。そこでは、校長のご経験がある先生が、ご自身の経験と結び付けながら法の説明をしてくださいました。一人で読んでも分からなかったことが、先生のお話によって理解できました。毎週、先生の経験談を聞けるのが楽しみだったことを今でも覚えています。 教職センターの講習を通してできた仲間と、教員採用試験に向けて切磋琢磨している瞬間です。教職センターの講習以外でも、zoomや空き教室、時にはレンタルスペースで集まり、面接や模擬授業の練習をしました。約20年間生きてきて、これほど仲間と何かに一生懸命になったことがなかったので、自分でも驚いています。このような素敵な出会いをもたらしてくれた國學院大學に感謝しています。 「教員採用候補者選考試験支援奨学金制度」は、各試験に向けた準備のため、本学が指定した講座等に参加した学生に対して、講座等の受講費を支援する学内奨学金です。 受給対象者は、教職課程履修者の学部学生3年生以上(人間開発学部生は2年生以上)で、成績上位の者。教員採用試験を受験し、本学の指定する講座等を受講する者です。採用者は、本学指定の講座等の受講料及び教材費相当額が支給されます。 「博報堂教育財団 教職育成奨学金」は、教育者及びそれを目指す有為な人材を育成し、教員または教員を目指すものとして必要な経験や専門的知識を高めていくことを目的とした奨学金制度です(博報堂教育財団ホームページより)。 受給の対象となるのは、財団が指定する「奨学生推薦依頼大学」に在籍する学生で、かつ小学校教員、特別支援学校教員、中学・高等学校国語科教員のいずれかを目指す者のうち(年度によって異なる場合あり)、学内選考を経て財団に推薦された者となっています。私立大学の場合、奨学金額は年額120万円(月額10万円)、受給開始年度の4月から学部卒業まで受給されます。 生徒に寄り添える教員です。「寄り添い」には様々ありますが、生徒の目線に立って授業を行うのも寄り添いだと考えています。現在、私は理系の高校で教員をしており、文系の科目に苦手意識をもっている生徒に古典を教えています。得意なイラストやスライドを使って、古典に興味をもってもらえるように工夫しています。もっと私にできる寄り添いがあると思うので、これからの教員生活を通して積極的に見つけていくつもりです。 教職に就くか迷っている人は、学校ボランティアに参加すると良いです。教員側からの学校生活が見えてくると思います。また、本気で目指すことが決まっている人は、普段の授業をしっかり受け、早い段階で知識を定着させておきましょう。そして採用試験合格のカギは何といっても面接です。取り繕うのではなく、ありのままのことを自身の言葉で。これが一度悔しい思いをした私からのアドバイスです。44(日本文学科 令和6年3月卒業)(教職センター資料室コーナー)横浜市公立高等学校教諭(国語科)どのような教師像を描いていますか?教職を目指す後輩へのアドバイスをお願いします教職を目指すことに決めた理由は?國學院大學を選んだ理由は?國學院大學の教職支援について、一番印象に残っていることは?國學院大學に入学して成長したなと感じた瞬間は?教職課程小林 蒼依さん教員を目指して ─ 卒業生へのインタビュー教員採用候補者選考試験支援奨学金制度博報堂教育財団 教職育成奨学金

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