國學院大學 文学部 令和8(2026)年度 入試ガイドブック
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◆卒業生紹介◆kokugakuinmuseum/Kokugakuin_Muse※勤務先・在籍先は取材時(平成29年)のもの史学科 平成28年卒業/大学院文学研究科博士課程前期 史学専攻博物館学コース平成30年修了日本文学科 平成27年卒業/大学院文学研究科文学専攻博士課程前期 平成29年修了〈X〉 https://twitter.com/日本文学科 平成26年卒業471928年創設の考古学標本室に遡ります。約10万点の資料を収蔵し、うち約2000点を常時展示しています。 広さ500坪程の展示エリアは、縄文土器や埴輪などを展示する「考古学エリア」、神社や祭祀に関連する資料を展示する「神道エリア」、そして、大学の歴史や宮家ゆかりの資料を公開する「校史エリア」の3つの常設展と企画展示室に分かれています。企画展示室では、年間を通して様々なテーマで企画展や特別展を開催し、日本の歴史や文化に関する最新の研究に気軽に触れていただける場所となっています。 この他、各種の教育普及事業、外部機関との連携などを通して、社会に開かれた大学の窓口としての役割も担っています。〈Facebook〉 https://www.facebook.com/ http://museum.kokugakuin.ac.jp/event/detail/online_museum◆國學院大學博物館オンラインミュージアム YouTubeで展示解説が聞ける!◆國學院大學図書館図書館の所蔵資料、貴重書を公開中!林 道義さん  上里町教育委員会 町立郷土資料館 文化財係 主事 竹内 夏奈子さん  東京海洋大学学術情報課情報サービス第二係 瀧 孝平さん  高輪神社権禰宜        私は平成28年度より、埼玉県北部の上里町立郷土資料館で文化財の保護や学芸員の仕事をしています。小さな館ですが、初めて触れる仕事に戸惑いつつも、驚きと感動に満ち溢れた日々を送っています。ところで、皆さんは博物館や学芸員と聞くと、どのような仕事を想像するでしょうか。当資料館では、館内の管理だけでなく、文化財保護に関する事務、地域の学校での出前授業、遺跡の発掘調査など、様々な業務を行っています。もちろん、仕事の内容は個々の館や自治体によって、多少異なると思います。しかし、学芸員が過去から現在の人々へ文化財の持つ価値を伝えるという点は、全国、どの館でも同様です。この仕事をするようになって以来、過去と現在を繋ぐ懸け橋になれるよう、模索する日々が続いています。 私は現在、東京海洋大学越中島キャンパス図書館に勤務しています。在学中に履修した図書館司書課程の授業は、どれも印象に残っています。 特に、レファレンス(利用者からの質問に資料を調べて回答する業務)の演習授業では、実際に図書館に寄せられた質問が毎回課題として出され、インターネット検索では十分な情報が集まらず、さまざまな資料を調べる必要があり、かなり苦戦しました。ですが、質問者が求める情報を見つけた時は嬉しく、他の学生の調べ方もとても参考になりました。この授業を通じて、膨大な情報の中から利用者の求める情報をつなぐ、架け橋となるような図書館職員を目指したい、と強く思うようになりました。 この思いは、今も大事な目標となっています。 私は文学部日本文学科に所属していましたが、実家が神社であることから神職課程を履修しました。文学部に所属しながら神職課程を履修するということは、自分の所属する学科の専門科目に加え、神職資格に必要な科目を70単位以上修得しなければなりません。 私自身の経験から言えば、文学部所属の学生が神職課程を履修することで学び得られることや経験は本当にかけがえのないものです。文学部で古典や歴史を学ぶにおいて、当時の時代背景や宗教文化の理解は不可欠です。神職課程の授業では、神道の視点や立場から様々なことを学ぶことができます。私も日本文学科の学生として神道を学んでみて、大変というよりも、寧ろ、有意義で濃密な4年間だったと実感しています。國學院大學博物館日本のモノと心を知る大学ミュージアム 國學院大學博物館は、大学が有する数々の学術資料や研究成果を公開する施設です。そのはじまりは、

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