國學院大學文学部 日本文学科－ガイドブック－

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花祭の□鬼（愛知県東栄町）折口信夫が描いた河童図鍾馗様（秋田県大館市松原）七夕の祓え（神奈川県大磯町西小磯）三番□（静岡県河津町見高）大天后宮の祭り（台湾・台南市）11　民俗学の対象は過去の文化には限りません。例えば近畿地方の一部の風習でしかなかった「節分の巻寿司」が、コンビニエンスストア・チェーンが「恵方巻」と名付けて売りだすことによって都市的な、全国的な行事に変わったことは、「年中行事の変化」として考えることができます。またネットやＳＮＳで民俗学の対象は見つけることができます。身の回りの当たり前の生活の中から学問の対象を発見できるのも、伝承文学のおもしろさの一つです。　國學院大學の伝承文学専攻は、日本の民俗学研究の拠点の一つです。民俗学や口承文芸を深く専門的に学びたいという希望に応えることのできる専攻です。伝承文学という方法や民俗学という学問に興味を持って入学をめざしてください。　演習Ⅰでは、前期に昔話、後期は日本の伝説をテーマに発表をしました。それぞれ２回、自分の興味あるテーマを見つけ、該当する文献資料やフィールド調査をして、資料集めやレジュメ（発表資料）を作成し、30分程度の発表をします。調べて発表するのはしんどいですが、やりがいもあります。いろいろな発表を聞くことができるのも有意義です。