國學院大學文学部 日本文学科-ガイドブック-
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書の世界を実践的に学ぶとともに︑体系ある学問としての書道を探究していきます︒  書道領域関連講座12 専任教員・兼任教員あわせて11名(令和6年度)という国内有数の書道を専門とする教員スタッフ数を擁して、次のような多種多様な書道関連科目を開設しています。 大別すると、実技実習科目と講義科目からなりますが、両者は密接に関わるものです。さらに、書道に関連するテーマで、卒業論文に取り組むことも可能です。 これらの書道関連科目は、日本文学・日本語学・伝承文学のどの専攻に所属していても履修することができます。 今日、書作品とされるものは、書かれている内容に着目すればその多くが『古今和歌集』などの古典文学作品であり、書かれている言葉そのものに着目すれば日本語史の資料と見ることもできます。また筆供養など、書道に関わる民俗儀礼も少なくありません。 このように、書道は3専攻のいずれとも深い関わりを持っています。そもそも、「琴棋書画」(棋は囲碁のこと)、「詩書画三絶」の語に示されるように、近代以前の東アジア世界において、書は知識人にとって欠くべからざる教養の一つでした。書道は、日本文学・文化を理解する上で重要な位置を占めるものなのです。 また、所定の科目の単位を修得することで、高等学校の書道の免許を取得することができます。日本文学科では、これまで多くの書道教員を輩出してきました。国語教員をめざす皆さんにとっても、書道の免許をあわせて持っていることは、大きなアピールポイントとなることでしょう。積極的な受講を期待します。*書道関連講座は、免許取得希望の有無を問わず、履修可能 です。 書道領域は、楷書・行書・草書・隷書・篆書(篆刻を含む)・仮名などの実技実習と、書道史・書論などの書学書道史学の視点からの学修を通して、書の世界を実践的に学ぶとともに、体系ある学問としての書道を探究してゆくことを目的とするものです。所属教員一覧【実技実習科目】【講義科目】【演習科目】*表現文化領域の文字表現文化論Ⅰ・Ⅱも書道を主とする内容です(近現代の書など)*書論とは、芸術論・技法論など書に関する様々な理論のことです*古筆とは「古人の筆跡」。特に平安〜鎌倉時代の仮名の名品のことを言います発展的な作品制作など楷書・行書・仮名の基礎(書写を含む)楷書・隷書行書・篆書(篆刻を含む) 草書・仮名漢字仮名交じりの書など野村ひかり書道・漢字橋本 貴朗書道・仮名概 要概 要

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