國學院大學文学部 中国文学科 ガイドブック
3/16

資格課程専 中国語教養プログラム中国民俗文化プログラム思想総合プログラム文学研究プログラム攻3<第1期>1882~1947 建学から旧制大学へ1882: 明治15年 皇典講究所設立。1890: 明治23年「國學院」開校。1920: 大正9年 大学昇格。1930: 昭和5年 「漢文學會」発足。以降、戦前戦後の混乱期を克服して活発な学術活動を展開。この間一貫して、古典としての「國漢」は重視され、また国史・国文に対する史伝・漢文は、本学の基幹としての役割を担った。<第2期>1948~1995 戦後の混乱復興から学の充実へ1948: 昭和23年 新制学部に移行。1951: 昭和26年 大学院文学研究科設置。1980: 昭和55年『漢文學會々報』創立50周年記念号発行。1982: 昭和57年 大学創立100周年を迎える。1992: 平成4年 「漢文學會」を「中國學會」に改称。この間、文学部文学科に「中国文学専攻」→「漢文学専攻」→「中国文学専攻」が展開し、数度のカリキュラムの改訂を経て、学科課程の拡大・深化を図る。<第3期>1996~ 中国文学科開設から更なる発展へ1996: 平成8年 文学科を発展的に解消し、日本文学科・中国文学科・外国語文化学科設立。2000: 平成12年 中国文学科第1期生卒業。2006: 平成18年 学科内にプログラム選択制・セメスター留学制発足。翌年、南開大学に留学生派遣。2024: 新カリキュラムへの移行。思想総合プログラムが発足。漢字情報処理能力(1、2年)中国古典読解力(1、2年)中国語運用能力(1年)導入教育 学修支援副 中国文学科・カリキュラム概念図國學院における中国文学の歩み中国文学科代表(令和7年度) 浅野 春二 詩や文章は人が思いを託して書き残したものです。それを読むことは、その思いを受けとり、自分の心で感じ、自分自身で考え、詩や文章に籠められた思いに迫ることだと思います。人間が書いたものですから、同じ人間である私たちには、それが必ずわかるはずです。しかし、時間や空間を隔て、環境も生活も異なった人の書いたものをほんとうに理解することができるでしょうか。ですから、作品を読むときには、その作品を生みだした人が生きた時代や環境をでき得る限り調べ、それに基づいて解釈していくことが必要となります。ただ自分勝手な思いを作品に押し当てて読んでも、作品は語りかけてきてはくれません。 今の自分を乗り越えていくには、自分と異なる他者との出会いが必要です。読むときには共感も大切ですが、何かもやっとした引っ掛かりのようなものも見過ごさないようにしましょう。この作品はこういうものだと解説できるようになることよりも重要なのは、ことばと出会うことによって新たな自分を切り拓くきっかけを得ることです。 中国の歴史を多少なりとも知っていれば、人々が厳しい政治・社会の中を生き抜き、ことばを残してきたことはわかると思います。真摯にそうしたことばに向きあえば、みなさんがこれから生きていく糧がきっと得られるはずです。どうぞ広く・深く中国文学および思想・言語・民俗の世界を学んでください。それを通して生きていく上での気構えをつくり、自分のことばを磨いて、自分の表現を鍛えあげていきましょう。読むこと・考えること創立以来百四十年の伝統

元のページ  ../index.html#3

このブックを見る