國學院大學文学部 中国文学科 ガイドブック
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今回は新進気鋭の1年生(収録当時)に、中国文学科に入学した理由や魅力、学生生活のアレコレについて語ってもらいました。(令和5年12月収録)司会進行:鈴木 崇義 参加者:伊東 亮・須貝 奈帆・土屋 萌果・百目鬼 華恋・永尾 千尋 8 Q1司会 まずは、中国文学科を志望した理由を教えてください。伊東 教職免許取得を考えたときに、現代文、古文に関しては國學院大學であれば学ぶ機会も多いだろうけれども、漢文を本格的に学ぼうとしたら中国文学科がよいだろうと考えて志望しました。永尾 もともと文章を読むことが好きなのですが、高校の授業で漢文を読み、そのリズム感とかがとても素敵だなと思ったこと、また、中国文学学科は珍しい学科だと思います。そういう特殊性にも惹かれて志望しました。百目鬼 図書館司書になりたいと思ったのがきっかけです。また、古典の先生に『三国志』を教えていただき、そこから中国文学に興味を持ったことも志望理由です。土屋 私は中国の不思議な昔話、たとえば志怪小説や伝奇小説に関心があり、道教の儀礼にも興味を持っていたので、そういう道教を専門にしている先生に学びたいと思って志望しました。須貝 私が一番やりたいことは日本漢詩についてなのですが、中国文学からの視点はまだまだ少ないと思うのです。そういったことから、日本における漢籍の受容ということも含めて中国文学から日本漢詩を読むとどういう世界が見えるのか、という風に思って中国文学科を志望しました。 Q2司会 入学してからそろそろ1年経ちますが、実際入ってみてどうでしたか。良かったことを中心に教えてください。伊東 他の学科だと人数が多いので先生方と触れ合える機会っていうのはなかなかなかっただろうなと思います。中国文学科は少人数なので、学生と先生との関係が深いと感じます。この点はとても良かったです。永尾 想像していた以上に、中国文学について学ぶことが多かったというか、視界が広がった気がします。中国文学ってこんなに深かったのかという印象を受けました。百目鬼 詩を先生と一緒に読んで、話の流れなどを踏まえて自分はどう感じるか、というようなことを考える授業がありました。こういった授業が面白く受講できるのが良かったなと思いました。土屋 いろんなことに興味を持っている学生がいるので、同じ学科にいて同じことを学んでいるのに、自分とは全く違う様々な視点があることに気づかされました。そういう仲間との交流から、自分の興味もさらに広がるところが良かったです。 Q3司会 印象に残った授業を教えてください。伊東 「中国古典の世界」の授業を受けて、自分が興味ある書物以外の書物にも触れる機会になったのが、良かったです。永尾 「唐宋詩文演習」が印象的でした。平仄などの詩のルールや、詩の言葉ひとつひとつに様々な解釈が有ることを知ることができました。一つの詩から得られるものの多さを実感できたのも良かったです。百目鬼 私は中国語の授業が印象深かったです。高校までは外国語というと英語だけだったので、漢字の他にもピンイン(ローマ字を用いた中国語の発音表記方法)などに初めて触れ、習ってから読めるようになると面白いなあと。  あとは、「中国文学概説」や「中国民俗文化概説」で、詩を読むことで新しい考えが自分の中に生まれてきて、そういう気づきも面白いなあと思いました。土屋 私が印象に残った授業は、「中国民俗文化概説」です。実際の台湾でのフィールドワークに基づいたお話しをしてくださり、しかも、とても楽しそうに授業するので、聞いていてこっちも楽しいです。私が興味を持っているのが不思議な出来事の話なので、本で読んだ不思議な世界がフィールドワークにもとづく話と結びついて、現実味を帯びてくるのが面白いなと思いました。須貝 一番印象に残った授業は「中国語基礎演習」です。まず、とてもたくさん喋らせてくれます。例文を暗唱して先生の前で披露するのも面白いですし、例文を覚えるのも達成感があります。もっと発音もうまくしてやろうという気持ちにもなりました。 Q4司会 大学内のお勧めの場所、よく利用する施設を教えてください。伊東 図書館や6号館(総合学修館)はスペースがあるので、自習に利用します。永尾 私は若木会館(部室がある課外活動の主な活動場所)をよく利用します。私も部活に所属していますが、ここにいると他の学部学科の人たちと関われますし、色んな繋がりが生まれて面白いです。百目鬼 私は各建物にある自習スペースを利用して勉強したり休憩したりしています。長く時間がとれる時は、より静かで集中できる図書館で自習することも多いです。土屋 図書館です。入ってすぐ中国文学科関係の本が並んでいて、目的の本を見つけやすいです。他には博物館中国文学科学生座談会

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