うなと考えています。かつ、私は日本漢詩や日本文学にもアプローチをかけているので、自国のことも教養として取り入れていることで、相手との信頼関係を築けるんじゃないかなって思っているので、そういう仕事に就きたいなと漠然とですが思っています。 Q7司会 最後に、中国文学科への進学を考えている人たちへのメッセージをお願いします。伊東 学んでいてつまずいても、すぐ質問に答えてくれる先生がいるのが良いです。また、予習復習することで、自分が勉強しているんだなっていう、自分の進歩を実感しやすい学科だと思います。永尾 どんなものを学ぶにせよ、大学にわざわざ来て学ぶということなので、学問というものを楽しむことを感じてもらいたいですね。『論語』(「雍也篇」)にもこうあります。「之を知る者は之を好む者に如かず。之を好む者は之を楽しむ者に如かず。」。楽しみが降ってくるのを待つだけじゃなくて、自分から楽しみに行くことが大事かな。百目鬼 正直に言って入学前は、中国文学科は他の学科と違って人数が少なくて友達できるかなとか、そういう日常生活の不安がありました。でも、実際入ってみたら友達もできたし、何より授業が少人数ということから、先生との距離が近いというのも、中国文学に入っていいなって思いました。これから入学する皆さんも、少人数学科というのはむしろ利点だと思ってください。土屋 大学は高校と違って自由な時間も増えるし、自分で挑戦する時間ができるので、自分のやりたいことを自分で見つけていく意欲が大事です。やりたいこともそうじゃないことも含めて、学んだことは全部つながっていくから、それをどんどん日常生活の中に詰めていくといいんじゃないかな。あと、資格課程も充実していて学科の勉強と両立もできますから、積極的に資格を取ることもオススメします。須貝 私は資格課程はとっていないのですが、その分研究会に入ってより積極的に漢文に触れる機会を得て、とても充実感を覚えています。いろいろ選択肢はあると思いますが、自分がやりたいことがはっきりしてると、そこに突き進んでいけるんじゃないかなと(笑)。大学ならではの良さというか。そういうものを活用して欲しいかなと思います。もあり企画展や展示内容もよく変わるので、頻繁に行きます。須貝 やはり図書館をよく利用します。私は自習じゃなくてそこにある本を読みに行きます。今は哲学系の棚を全部読んでやろうと思っています。せっかくいろんな本が置いてある図書館なので、いろんな分野の本を読むのが良いかなと思っています。 Q5司会 今後、4つのプログラムのうちどれを選択する予定なのかを教えてください。伊東 文学研究と人文総合のどちらかにしようかと悩んでいます。将来は教員を目指しているので、文学の視点から詩文で感性を深めるか、人文総合の視点から『論語』を中心に思想の勉強を深めていくかということを考えています。永尾 私は文学研究プログラムに気持ちが傾いています。現在文芸部に所属して小説を書いていますが、昔の文学から得られるものって大きいと思っているので、それを今度は自分の文学にも活かしていきたいです。百目鬼 私は民俗文化プログラムに興味を持っています。神と人との関係と文学との関係を授業で学ぶうちに興味を持って、それを深く学んでいきたいなと思うようにもなりました。土屋 私も文学研究、人文総合、民俗文化で悩んでいます。教職課程を取っているので、文学研究や人文総合がいいかなとは思うんですけれども、やっぱり自分の興味は民俗文化にあるので悩みます。あと、神職資格も取ってるので、民俗文化プログラムを選択して日本の宗教と中国の宗教との関係についても深めていきたいとも思っています。須貝 文学研究プログラムを選択する予定です。やはり、日本漢詩や日本漢詩漢文との繋がりのことを考えたいので。また、韻文に限らず小説も好きなので、伝奇小説なども学べたらいいかなと思っています。 Q6司会 現在考えている将来の進路について教えてください。伊東 大学院に行ってから教員になるか、あるいは進学しないで教員になるかです。いずれにせよ教員志望です。百目鬼 異文化の魅力を伝えられる図書館司書になりたいなと考えています。ただ、図書館司書に絞り込めてはいなくて、今後大学でこれからもいろんな勉強をして、興味を持てるものを見つけて、それを深めていければなと考えています。土屋 神職と教員とで悩んでいます。ただ、もう少し深いところまで学びたい気持ちもあるので、やはり、今のところは大学院進学が一番でしょうか。須貝 私は一般の就職を考えていますが、何がしか中国と関係が持てる職場がいいなと思っています。中国古典文学を学んだ経験が、相手とコミュニケーションを取る上で教養として生きてくるだろうと。相手の文化をよく知っていることが、仕事に役立つことも大いにあるだろ9
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