10見える瞬間もあり、例えばミスしても深刻に捉えない、それを受け入れる人々、仕事中に駄弁る店員、音楽を爆音で流すバス運転手、時間にルーズ、助けを求めたら大体間違う(でも何かしようとしてくれる)、よく言えばおおらか、悪く言えば適当ですが、「そのぐらいでいっか」と受け入れる自分がいました。間違いを恐れず行動できた理由は、こうした人柄の存在も大きかったです。突然の“I like your outfi t!” 、その場のノリで赤の他人と会話に花を咲かせる、こうした瞬間はささやかな幸せでした。留学は確かに価値観が変わります。全ての経験が異文化理解へと繋がり、今まで持っていた物事への尺度の小ささを実感しました。同時に日本の外に出て初めて見えた自国の良さや課題も発見し、社会の構成員として何ができるかを考える原体験となりました。あくまでも留「学」なので、学ぶことを最優先に日々を過ごし、困難を乗り越え成長と自信に繋げるべきです。語学や経験は道具でしかなく、道具で自分をどう変えるか、今から何が出来るかを気づかせてくれた留学でした。欲を言えば学部授業を受ける留学がよかったですが、当時の実力、経済面、置かれた環境などの制約の中で最適な選択をし、今は胸を張って言語が大好きで得意と言えるほど自信がついたので大満足です。遊び気分ではなく明確な目的と強い思いで留学に挑戦し、有意義な学びになることを願っています。p.s.國大生なら神道について英語で説明できるようにしましょう!絶対得します! 「自信を持てるようになりたかった。」この思いが、今回の留学へと後押ししました。言語の勉強が好きだが得意ではなく、自信や自己肯定感がない日々を大学で経験。2年次へ進級と同時にコロナの影響で学内の留学制度が中止、再開が不透明な中でも留学への思いを断ち切れず、3年後期に休学留学を選択。アイルランド・ダブリンの大学内の語学研修機関での留学、25週間の授業+8週間の休暇を取得できる制度を利用。現地でビザ取得可能で日本人比率が低く、学生ビザでアルバイトが可能、かつ大学に近い環境での学びが決め手となりました。9時〜13時まで授業、放課後週3〜4日はバイト、ない日は勉強や市内散策、友人と公園でギターやお喋り、同居家族と買い物や犬の散歩、プチ旅行をしました。交通手段は基本的にバスで、もはや時刻表の概念がないほど時間通りに来ません。ダブリン周辺は深刻な住宅危機により部屋が少なく、私は食事なしのホームステイ(間借り)でした。 現地では日々が困難の連続でした。書類不足で各種契約ができない、発病による病院とのやり取り、ビザ予約に問題があり危うく不法滞在、住居探しで詐欺に遭いかける、求人サイトがなく自作履歴書を持参し直談判で7か所断られるなど、言葉がうまく通じない異国で無力さに涙する日々。でもやらなければ、問題は解決できず生活できません。だからこそ自ら行動し最後まで遂行する力が身に付きました。生活の中で現地の人柄が垣間K.M.北アイルランド への旅行ブ リンシティーセンター市内の公園大学内のサークルの集まりアイルランド・ダブリンアイルランド・ダブリンアイルランド・ダブリンアイルランド・ダブリンアイルランド・ダブリンアイルランド・ダブリン
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