概 要考古学 コース10・青木敬教授・佐藤雅一兼任講師・青木敬教授 ・大工原豊兼任講師・中村耕作兼任講師 ・寺前直人兼任講師・古谷毅兼任講師 ・水本和美兼任講師考古資料の見方や遺跡の発掘調査法を実践的に学び、モノによる歴史学の視座と方法を身につける夏季休暇期間中におこなう遺跡の発掘調査に参加して、考古学調査の基礎知識とさまざまな技術を実習する授業です。前期には測量器材の使い方や調査対象遺跡について勉強し、発掘の計画と準備を進めます。後期には出土した遺物や記録を整理し、発掘調査報告書をまとめます。本格的な写真撮影やパソコンを使った文書・画像の制作なども伝授します。現在取り組んでいるのは、長野県穂高古墳群(古墳時代)と群馬県居家以岩陰遺跡(縄文時代・弥生時代)の発掘調査です。文化財行政が取り組む文化財の保護と活用は、近年その重要性がますます高まってきています。文化財保護の歩みを戦前からたどり、文化財保護法における文化財保護の制度と枠組みを読み解きつつ、豊富な実例をもとに文化財の保護と活用について考えていく授業です。卒業後、文化財行政に携わる専門職に就職することを希望する学生には大いに参考となる内容です。日本考古学の最前線の研究成果や論点について、縄文時代(Ⅰ・Ⅱ)・弥生時代(Ⅲ・Ⅳ)・古墳時代(Ⅴ・Ⅵ)・古代ないし近世(Ⅶ・Ⅷ)の時代別に詳しく講義する授業です。歴史の流れや文化の変遷を長い時間のスケールで考えられるのが考古学の特長です。これらの各論を通して履修すれば、狩猟採集から農耕社会へ、さらに国家が形成される時期から、江戸時代の社会と文化までの長いプロセスを知ることができるでしょう。考古学各論Ⅰ〜Ⅷ 考古学とは、地下に埋もれたさまざまな遺跡や遺物をもとに過去の人類文化と歴史を読み解いていく学問です。史料に基づく文献史学とは取り扱う資料が違うため、方法論や研究法も異なります。過去の人間生活や文化をその時代のモノから実証的に研究できるのが考古学の魅力であり、文字のない先史時代はもちろん歴史時代の事柄も広く研究対象になります。考古資料の見方や遺跡の発掘調査法、研究方法などの知識・技術を実践的に学び、モノによる歴史学の視座と方法を身につけることが考古学コースの目標です。また遺跡の保護・継承・活用はこれからの地域づくりと文化の豊かな創造にとって大切であり、そのような人材の育成にも力を入れています。主な授業考古学調査法Ⅰ・Ⅱ/考古学実習Ⅰ・Ⅱ文化財行政論地下に埋もれた遺跡は、何を伝えようとしているのかその背景には、どんなドラマがあったのか
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