概 要教員紹介教職課程教員からのメッセージ17「学ぶこと」、「教えること」を本気で考えましょう。専門的知識と教養とを兼ね備え、教育現場で活かせる教員を目指しましょう教 授 澤田 浩一教 授 多和田 真理子 1年目には、教育の思想や歴史、現代社会における教育のあり方などを学びます。「教職論」などの授業を通して、教育や教職に対する自身のイメージを、生徒の視点だけでなく教師側の立場からも深めていきます。 2年目からは、「社会科教育法」などの授業で、実際に授業をデザインする際に必要なことを学んでいきます。学習指導案(授業の計画)を作り、実際に「教える」経験をしてみることで、自分の学問観・教育観が変わるかもしれません。 3年目には、生徒指導や教育相談など学校生活全体に関することも学びます。また、実習校との交渉、事前指導にあたる「教育実習IA」などで、教壇に立つ心構えを固め、準備を進めます。 そして、多くの人は4年目の前期に教育実習を行い、「先生」を経験します。後期の「教職実践演習」で、教育実習の経験や教職課程での学びを振り返り、自身が教師となるに当たっての課題と向き合います。卒業後、教職に就いた後も、学びは続きます。大学の4年間は「学び方を学ぶ」日々なのです。 教員免許取得のために履修が必要な科目は、決して少なくありません。科目ごとに予習復習や授業準備などの課題もありますし、介護等体験や教育実習なども受ける必要があります。「免許だけとっておこう」という考えは通用しないでしょう。 しかし「学ぶ」というのは人間の本質的な営みでもあります。まずは自分自身が、史学科での学びに、本気で取り組んでください。専門的知識と、学ぶことへの熱意があってこそ、教員として奥深い授業をすることができるのです。そして、学ぶとは何か、教えるとは何かを本気で考えましょう。そのために役立つのは幅広い教養です。生活の中で、多くのことに興味をもちましょう。いろいろな活動に参加するのもよいことです。それらのすべてが糧になる、それが教員という仕事です。氏 名専門分野/主な研究テーマ社会科教育、公民科教育、道徳教育史日本教育史、教育学/近代地域教育史、学校の設置運営と地域社会Sawada KoichiTawada Mariko 本学は「教職の國學院」ともいわれ、今日までに多くの教員を社会に送り出してきました。史学科では、教職課程の科目を履修し要件を満たすことで、中学校教諭免許状(社会)、高等学校教諭免許状(地理歴史)を基礎免許として取得することができます。教職課程では、学びの本質、教員の役割、授業づくりに大切なこと、などを考えつつ知識を深めていきます。学科で身につけた専門的知識と幅広い教養とを、現場で活かせる教員がいま求められています。主な授業歴史・社会を学び、現在を見つめ直すそして、未来をつくる人を育てるそれが「教える」という仕事
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