21それぞれの専攻コースでの学び生が國學院大學の史学科を勧めてくださいました。その先生が普段の大学、学生のようすを見たほうがいいとアドバイスしてくれ、オープンキャンパスでない日に来てみました。すると、学生も大学も落ち着いた感じで好感がもてました。ここなら勉強に集中できそうだなと思って志望校に決めました。中里 私の場合、もともと教科のなかで日本史が好きだったからです。歴史をもっと学んだら面白いだろうという軽い気持ちと、大学推薦の指定校にあったからです。でも、実際に國學院大學を訪れてみると、キャンパスが広すぎず、校舎の建物も美しく整い、さらに図書館がすごく充実していました。日本史ならば何でも□っていそうな図書館は、とても魅力的だったので決めました。杉山 古代ギリシアについて学びたいと取り組みましたが、外国史は違う言語の文献を読み込んでいくので、すごく大変でした。外国史研究で特定の分野を追求しようとすると、日本語で読めるものがほとんどありません。今、その研究をしている人はアメリカにいるとなれば英語の論文をひたすら読みます。また、古代ギリシアを学ぶにはギリシア語は必要だろうと思って、学科を超えて、哲学科の先生のもとで2年間ギリシア語を習いました。卒論では、いろんな国の美術館のホームページにアクセスして、イタリア語やフランス語、ドイツ語に困ったこともありましたが、そうやって学んでいくうちに世界にはいろいろな言語があり、それが文化や歴史を知るうえで大切だと視点が広がったと感じました。その言語がわかった瞬間に「あ、そうだったのか」と一歩近づいた気がする。大久保桂子先生から教えていただいた、世界をグローバルな歴史として理解、把握していくということが実感できました。高橋 私は、考古学を学びたくて考古学専攻に入ったのですが、いろいろと学んでいくとその興味をどこまで自分の研究として追求していくかなど奥深さを知りました。 それに学ぶのは知識だけじゃないと。私は、1年生の時から夏の発掘調査の実習に参加したのですが、2週間の調査期間ですが、発掘調査は学生や教員などメンバー全員で連携しチームで行っていくことが求められます。まず調査方法を組み立て、記録し、土層の堆積状況や遺物の出土状況などを見て具体的に瞬時に判断し、掘り進めます。さらに大学に帰れば、遺物の整理作業をします。そこでも連携です!(笑) 研究をするうえでも、そして仕事に就いたあとも活かせると思うチームワークの大切さも学びました。高澤 どこのコースに入るか悩んでいたとき、髙橋秀樹先生の平安時代の公□と称された貴族の日記を読む授業を受けました。それは私のなかにある平安貴族のイメージをくつがえすものでした。ゲームや創作漫画にある詩歌管弦や蹴鞠を楽しみ、雅やかに遊んでいるだけではなく、実際には官僚なので、忙しい。今でいう議会のような会議をし、政治運営をしていたわけです。史料を通じて貴族の実態や読み解く面白さを知り、興味を持ちました。
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