國學院大學文学部 ガイドブック 史学科
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 どんなところ? 國學院の史学科って、すぎやまこうろうたかざわゆうたかはしたきりと杉山航太郎高澤希高橋怜土中里旬香なかざとしゅんか22史学科でのいろいろな学び4年 外国史学コース千葉県立八千代高等学校卒4年 日本史学コース埼玉県立熊谷女子高等学校卒4年 考古学コース盛岡白百合学園高等学校卒4年 地域文化と景観コース神奈川県立横浜立野高等学校卒さん就活では、古代ギリシア史を専攻したのは私だけでしたが、いろんな人の力を借りて、研究を進めることができましたとアピール。好感度がよかったようです。さん実際に発掘調査していくと、その現場ではいろいろな役割を互いに担いながら進めていくことが大切。そのことを体験も「発掘」できたかな。さんやはり図書館がいいですね。歴史研究の個性的な先生が□っていらっしゃるので、直接いろいろ先生方の個性に触れられるのもいいです。さんもともと刀好き。刀や浮世絵など文化財を勉強したいと思っていたのですが、公□の日記を扱った授業で、研究の面白さにもはまりました。なかには高校の部活で史料を読んでいた人もいて。初めは焦りましたが、ゼミの友だちに聞いたりして、私もだんだん読めるようになっていきました。中里 私にとって、大ヒットだったのが、「地域文化と景観コース」の林和生先生の授業です。江戸の古地図をもとに学生それぞれが町を歩きレポートにするのですが、私の担当は浅草の絵図でした。実際に歩いてみると道などがそのまま残っていて驚きました。江戸の町をフィールドワークすることの楽しさ! この研究は、過去と未来を考えられるコースです。今ある景観の過去、そしてその景観を今後どう残していくのか。過去のことだけでなく未来のことも考えていけるのが魅力です。中里 私は、日本史がちょっと好きくらいな軽い気持ちで入ったので、2年生くらいから本格的になっていくと難しくなっていって、いろいろと友だちに教えてもらい、助けられました。きっと歴史を学びたい、研究したいという共通の気持ち、大前提があるからなのでしょうね。持つべきものは、友!史学科において大いに学べました(笑)。 それから、驚いたのは、くずし字で書かれた史料を読める人がけっこう多かったということです。國學院大學のサークルに属して読めるようになっていた人もいましたが、 ミシェル 優高澤 火焔型土器を極めたいとか、毛利氏を研究したいとか入学時からやりたいことが決まっている人も多いですね。私は、刀が好きなので、居合道部に入ってけっこう熱中していました。 なので、4年生の博物館実習で刀剣専門の博物館の学芸員さんから学べたことはとても嬉しかったです。刀剣の刃文の見方などいろんなことを一から現物を見ながら教えていただき、感激しました。博物館学課程は教科も多いですが、文化財についての認識が深まると思います。高橋 考古学コースは、旧石器や縄文、弥生時代といった先史を専攻する学生と文献のある時代の歴史考古とあるのですが、いずれも先輩たちとの距離が近いですね。授業以外でも遺物の整理作業で土器や石器などの資料の見方、それにいろいろな計測のスキルや考古学についての考え方をちょっとずつ教えてもらえるのが体験として大きいと思います。杉山 外国史コースは、近現代を研究する先生が多いのですが、私が紀元前5世紀を研究したいと相談したら、「自分のやりたい研究をしていいよ」と励まされました。古代ギリシアなので哲学科など他学科の先生につないでもらえました。研究の方法論をしっかり教えてくださった大久保先生やプロフェッショナルの先生方に感謝しています。 歴史というのは、地域、国ごとではなく地球の歴史としてグローバルに見ていく方法、考え方が必要なのだとわかりました。まさに、今、問われているグローバルワイドの見方です。もうすぐ社会人ですが、もう少し日本史を勉強していきたいなと思っています。

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