國學院大學文学部 ガイドブック 史学科
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Kokugakuin UniversityDepartmentof History23 1909年(明治42)11月に発足した国史学会は、2019年に110周年を迎え、史学科とともに長い伝統をもつ歴史の学会です。本学史学科(旧・国史学科)の卒業生を中心に活動していますが、他大学や研究機関の方々も会員に擁する全国規模の学会です。 現在は、6月に総会と大会(公開講演会・研究発表会)、例会(6〜8月を除く毎月)を開催し、若手からベテランまで幅広い世代の研究者が、日頃の研究成果を発表しています。例会は、日本古代史・日本中世史・日本近世史・日本近現代史・外国史・歴史地理学・考古学・博物館学の各部会が毎年1回ずつ開催し、3月例会は史学科と共催で卒業論文報告会をおこなっています。 また、機関誌である『国史学』は1929年(昭和4)11月に創刊、現在は年3冊が刊行され、200号を越えて刊行されている歴史ある雑誌です。古代史から近現代史までの日本史を中心に、考古学・歴史地理学・博物館学など歴史に関わる多彩な分野の論文・史料紹介・書評などを満載しています。 大会と月例会は非会員でも自由に参加できます。歴史研究の最前線を体感できる場でもあるので、みなさんの積極的な参加をお待ちしています。 皆さんが大学を卒業してさらに勉学を続けたいと思った時には、大学院に進学して、修士号・博士号の取得をめざすことができます。歴史学をより専門的に研究するのであれば、大学院文学研究科の史学専攻に進学することになります。 大学院の授業は史学科の教員が担当しています。また、文学部では哲学科所属の美学・美術史の藤澤紫教授(日本美術史)も、大学院では史学専攻に所属していますし、博物館学の内川隆志教授も史学専攻の所属となります。ほかに、歴史学の諸分野で活躍している数多くの先生方も兼任講師になるなどして大学院の授業を担当しています。学部の専任教員以外に数多くの先生方の授業を受けることができるのは、大きな魅力の一つです。 大学院で得られる専門性は、研究職のほか、教職や学芸員にも必要とされています。多くの修了生が大学・高校の教員、全国各地の博物館、発掘調査の現場で活躍しているのは、本学大学院の特徴といえるでしょう。進学した先には専門家になる道以外はないと思うかもしれませんが、大学院での研鑽を基礎に一般社会で活躍している先輩たちもたくさんいます。長く勉学を続けたいと思っている皆さんは大学院への進学も選択肢の一つに加えておいてください。機関誌『国史学』卒業論文報告会は4年間の集大成史学学生研究室研究の最前線を目指す国史学会若手からベテランまで、歴史研究の最前線が体感できる歴史学をより専門的に研究できる國學院大學大学院□□□□□□

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