國學院大學文学部 ガイドブック 史学科
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24考古学コース132期卒/大手証券会社 入学当初は歴史が好きだからという理由で史学科を選んだため、何を専門的に学ぶかは決まっていませんでした。しかし、2年次に遺跡の発掘調査に参加したことにより考古学に興味を惹かれ、先史考古学を専攻しました。この調査には3・4年次にも参加しました。ただ知識をつけるだけでなく実際の遺物に触れる機会が多かったため、学年が上がるにつれ自分の成長を実感することができ、楽しく学ぶことができました。また、10日間大人数で協調しながら調査を行うため良い経験になりました。 卒業論文の執筆は大変なことも多かったですが、大学には多数の報告書が所蔵されており、互いに意見交換のできるゼミの仲間もいたため研究に打ち込むことができました。この4年間を通してチームワーク力と論理的思考力が身についたと感じています。日本史学コース132期卒/宮内庁 私が本学の史学科を志望したのは、それまで学んできた「歴史」という教科が好きだからでした。しかし入学して最初に、高校までの「歴史」とこれから学ぶ「歴史学」とは、全くの別物だということを教えていただきました。ただ暗記するだけでない、自ら史料にあたって、史上で起きた事実を発見していく学問こそ「歴史学」なのです。それまでの「歴史」とは違って、過去の出来事を自分で見つけていく、自分が歴史を解明していくというところに、私は歴史学の面白さがあると感じています。 とはいえ、高校まで学んできた「歴史」との差異から、最初は分からないことばかりでした。私の場合は4年をかけて徐々に「歴史学」の方法に慣れていくことで、やっと卒業論文が書けたと思います。私は古代史の佐藤長門先生のゼミに所属し、「摂関政治と母后」というテーマで研究をしました。皆さんも「歴史」を「歴史学」として、より深いところまで学んではみませんか。日本史学コース132期卒/公立学校教員 私は、大学で日本史学コースと教職課程を選択しました。大学3年次からは日本古代史の山﨑雅稔先生のゼミに所属しており、そこでは自分自身で疑問を見つけ、それに対して探求すること、それを自分の言葉で論じることの大切さを学びました。また、日頃の授業での発表のほか、夏休みや春休みには合宿があって、ゼミ生とも交流を深められる機会があり、それによって議論を深められるため、さらなる歴史への探究心が身についたと実感しています。 来年から私は教員として働きます。歴史だけに限らず、どんな授業においても、史学科で学んできたを生かして頑張ります。そして、それを生徒に教えられるように頑張ります。 最後に、史学科では歴史から様々な観点を学ぶことができ、それはこれからの社会を生きる上で役立つと思います。さらに渋谷という立地も良いので、仲間とともに充実した大學生活を過ごすことができるのではないかと思います。日本史学コース129期卒/大学院文学研究科史学専攻博士後期課程在学中 僕は史学科での4年間、日本近現代史のゼミやサークルなどで友達と楽しい日々を過ごしました。また、史学科での学びを通じて、自分で史資料を分析して歴史を紡ぎだすという歴史学のスタイルに興味を惹かれ、歴史をもっと研究したいと思い、國學院大學の大学院に進学しました。國學院の大学院は現役の大学院生の数が多く、互いに切磋琢磨しながら研究をすることができます。加えて、国内の学会だけでなく、海外でも研究報告をする機会を得ました。大学院生になると、国内だけでなく海外の研究者・院生とも交流することができ、研究者としての視野も広がります。 史学科での4年間では、たくさんの学びや思い出を得ることができます。そして、将来は歴史の研究者になりたい、歴史を究めたいと思ったら、ぜひ國學院大學大学院への進学も考えてみてください。社会へはばたいた史学科から社会へはばたいた卒業生からのメッセージです。セジす都築 葵惟さん山田 恵生さん宮原 愛さん出口 颯涼さん卒業生からの  メッセージ

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